コンサートへ出かけるって、音楽を聴きに行くことだけじゃない

久しぶりだ。
もはやいつぶりかわからない。少なくとも娘が生まれてからは行ってないわけだから、3年以上は経っている。
今日は本当に久しぶりにクラシックのコンサートに出かけてくる。

第500回日経ミューズサロン
日経ミューズサロン第500回記念ガラ·コンサート

日経ホール＆カンファレンスルーム

室井摩耶子

皆さんはご存知だろうか。大正10年生まれ99歳の現役ピアニストだ。
7年前、本屋でたまたま室井さんの本を手に取ったのが出会いだった。

わがままだって、いいじゃない。―92歳のピアニスト「今日」を生きる

またピアノには分からないことがいっぱいあるから、今の蓄積の上に、さらに少しずつ積み上げていきたい。

90歳を超えてなお音楽に真摯に向き合う姿。
85歳からパソコンを学び、ブログまで綴ってしまうパワフルさ。
当時の私はうたを思う様に続けられない状況に歯痒い思いを抱えていました。
いっそやめてしまえたら楽なのに、と何度思ったかわかりません。

この本を手に取り、まだまだ私は音楽の上積みにも辿りついていない、まだ何もできていない。これからできることはいくらでもある！
希望の光を見ました。

それから室井さんのコンサートに行きたいと思っていたのですが、タイミングが合わなかったり、体調不良でキャンセルがあったりとなかなか叶わずにいました。

そして、ついに今日。
夢にまでみた音を聴ける日です。

前日から何を着て行こうか、開演前にどこかでゆっくりお茶しようかしらといそいそとした時間を過ごしていました。

コンサート。
本当にいつぶりだろう。

昨年の12月に幸子さまのコンサートに行ったのが最後で、クラシックとなると相当前。
でもどのコンサートもだって、当日の服装はどうしよう、一緒に行く友達とどこで待ち合わせしようか、何を買おうか、終演後はどこで何を食べよう、なんてウキウキしていました。
全部コンサートの楽しみですよね。ショーを観るだけがコンサートじゃない。
出掛ける前から帰ってくるまでコンサート。家に帰るまでが修学旅行みたいな。

それが今は全然無くなってしまっているんですよね。切ない。
配信のライブでツアT着てパソコンの前に正座する気持ちがわかります。むしろ私もします！でも今日は5884の正装じゃありません（当たり前だ）

先日のnoteフェスで岸田さんが“下調べ5割”とおっしゃってたけど、他の出演者の方のこと全然調べてないや。電車の中でググろう。

コンサートの”始まりから終わりまで”を楽しめる日常が来ますように。

今日も音楽に感謝を。