見出し画像

多血症とは?原因や症状、治療法について

赤血球が過剰に増えることで起こる「多血症」という病気についてご紹介します。男性では赤血球数が600万/μl以上、女性では550万/μl以上の場合に多血症とされています。多血症は、酸素供給が不足した場合に体が赤血球を増やすことで発生することがあります。例えば、喫煙や睡眠時無呼吸症候群などが原因となります。また、アスリートの高地トレーニングによっても多血症を誘発することができます。

このような酸欠を原因とする多血症は「二次性多血症」と呼ばれ、原因を取り除くことで解消することができます。しかし、まれに「真性多血症」という病気があり、これは骨髄の造血幹細胞に異常が生じて多血症となる病気です。真性多血症は血液腫瘍の一種とされており、重症化する場合もありますが、自覚症状がないことがほとんどで、健診で発見されることが多いです。

多血症が進行すると、血液がドロドロになって末梢血管を通りにくくなり、酸素不足や手足の冷え、しびれ、血栓の発生などの症状が現れることがあります。心筋梗塞や脳梗塞などの合併症も心配されます。

治療法としては、「瀉血」という方法で血を抜くことが挙げられます。しかし、抜かれた血はそのまま廃棄されるため、輸血などには使えません。ほかにも、赤血球を減らす薬を使った薬物療法などもあります。

もしも健診で多血症が指摘された場合には、血液内科を受診してみることをおすすめします。原因や症状、治療法について十分に理解し、早めに治療することが重要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?