『Re:CARE』 今からでも遅くない。介護を再定義しよう
本日は『Re:CARE ポストコロナ時代の新しいケアのカタチ』をあなたの代わりに読みました。
この本は、高瀬比左子さん、佐々木淳さん、加藤忠相さんの3名の共著で、それぞれのパートと、著者同士の対話のパートによって構成されています。
本日取り上げるのは、高瀬さんのパート「ケアを再定義しよう」からの一文です。
若い時に介護のあるべき姿を追求しないまま、他者から必要とされたり、自己の存在価値に気づかせてもらうような経験ができないと、介護という仕事を続けていくのは難しい。
高瀬さんは、専門職としての意識が薄く、マニュアル通りの仕事に疑問を感じない介護職が増えており、そういう人たちが、ちょっとしたきっかけで介護の仕事から離れてしまうことを危惧しています。
数ある職業の中から、介護の仕事に就いたきっかけは、お年寄りが好きとか誰かの役に立ちたいといったことだったかもしれません。ケアをした相手から「ありがとう」と言われるのは嬉しいし、モチベーションにもなります。
しかし、中には介護士に対して怒ったり、拒否したりする気難しい人もいます。そういう人に出会ったとしても、辞めずに介護の仕事を続けるには、「ありがとう」だけではモチベーションを維持しきれません。
そこで踏ん張れるのが、介護のあるべき姿、つまり「介護ってなんだ?」と考え、学んでいる人です。そういう人は、難しい場面でも自分の気持ちを保ち、理想の介護を目指します。
介護はただ「ありがとう」を言ってもらうためにやっているわけではありません。
「介護とは何なのか」を頭の片隅で意識し続けたいと思います。
人は皆、元来しあわせな生き物です。要介護状態になってもしあわせを維持するための支えが介護だと僕は考えています。「しあわせであるための介護」です。
本のタイトル『Re:CARE』の名の通り、本書では、3人でケアを紐解き再定義していきます。この先を読み進めながら、一緒にケアを再定義していきましょう。
ところで、上の引用文に「若い時に」とありますが、「若い時」とは、いくつまででしょうか?僕は常に今が最年少だと思っています。なぜなら、これから先の人生で、いまが一番若いのですから。
いまが一番若い。若いうちに「介護のあるべき姿」を追求しよう。
めでたし〃
立崎直樹
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