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浅草歌舞伎見てきました~私の好きな1000のもの(236)~

若手歌舞伎役者がそろう
新年の浅草公会堂の歌舞伎。
今年を最後に30代の役者が
卒業するとのことで、
経験を積んだ最高学年(?)の
メンバーたちがいい味出しているのを
見てきました。

卒業予定の役者さんたちを
中心に応援している私にとって
満足の行く舞台でした。

私はもともと時代物より
世話物が好きなので、
昼の部2番目の「与話情浮名横櫛」は
大好きな作品です。
米吉が1番目の八重垣姫とは
うって変わって、色気ある
カッコいい姐さんをしっかり演じていました。
相手はこれまたカッコイイ隼人。

今後私が好きな40年前の玉三郎、孝夫(現仁左衛門)に
近づいていってくれそうな予感です。
演者が誰ということではなく、
こうした世話物の女性のしゃべりが
心に響くのです。

「おまいさん、〇〇おしよ」
(あなた〇〇しなさいの意味)
その理由は、私が幼少の頃一緒に住んでいた
祖母の話し方を思い出すからなのです。

明治生まれの江戸っ子の祖母。
明治の作家の次女であった彼女は
江戸時代の庶民のしゃべり方だったのです。
そういう喋りを聞くと、
心がじわーッとしてきて反応してしまうのです。

歌舞伎を見る時の1つの楽しみです。

(236)江戸時代の庶民のしゃべり

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