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塩になる読書 八月ベスト本

 実家で暮らしていた時は、どんなに本を読んでいても家族に気兼ねするということはなかった。寝落ちして電気がつけっぱなしになってないか、必ず確認してくれた母には申し訳ないけれど…。それが実家を出て肉親以外の人と、つまり他人と暮らすようになると、読書の時間が取れないものだ。読書に集中していると「今日は塩なのね」と寂しそうに言われるが、別にそんなつもりはない。 そういえば読書が趣味でない友人とたまたま出会って、読書に夢中になって気付かずにすれ違ってしまった時、「シカトされた」と思われて、妙な雰囲気になってしまったことを思い出す。相手に気兼ねして本を読まないと何もすることがなくて鬱々とするし、これはもうどうしようもない。慣れてもらうしかないので、今日も黙々と塩になる。


1  ざっくりまとめ

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 八月に読んだ本は、14冊。読書会の課題本が3冊。源氏物語はやっぱり読んでいて面白い。何が面白いのかと言われたら、今と異なる価値観で登場人物が動き回るところだろうか。もっとライトに古典を読める読書会があればなと思う。漫画と比較して読むだけでも面白い。

 Kindle Unlimitedで読んだ漫画が6冊。感想会で紹介してもらった『兎が二匹』をやっと読んだ。終始ずっと泣いてしまった。不老不死ものはやはりひねりがないと作るのは難しいのかなと思った。推し〜は既刊本は買って読んだ。

 読書会でおすすめしてもらった本2冊がとても面白かった。『戦争は女の顔をしていない』は、従軍した女性の体験談をまとめた原作を、漫画化した作品。行軍の話が印象的だった。『空が青いから白をえらんだのです』は、奈良少年刑務所の受刑者たちの詩を集めた作品。詩を作る、共感するということの意味を考えさせられた。「大切なのは 希望も挫折も受け入れること」

 あと、あすこま先生が、「詩を読んだ方がいい」とTwitterでいっていたので、図書館で借りた俳句と短歌の本を2冊読んだ。自由律俳句良いなと思う。「半袖も長袖もいる日」 数学短歌はなんとなくSF風だなと思った。「平行線1°動けば交差するだから私も一歩踏み出す」

 なんでSF好きなんかな? と積んであった本を読んでみたが、上には上がいるんやなあと思った。でもまだまだSF道は続いていると分かったので、どんどん面白いもの読んでいきたい。衝動的に『乙女の読書道』を買った。


2 ベスト本

 読書会で紹介されて、仕事終わりに立ち寄った本屋さんで購入し電車の中で、泣きながら読んだ。「夢と希望と挫折」が一番好き。

 母への詩がまとまって収録されていたのだが、父親というのは読まれないものなのか。子供を見ていても、父親に相談するという子供は稀だ。

 奈良刑務所での取り組みは、教育現場でも生かせることだよなと思った。人の意見を否定しない、共感する、そういった社会性を養うことってとても大切だ。社会性涵養プログラムのことをもっと知りたい。あと教誨師さんの存在も、いろいろと知りたくなった。確かノンフィクションで有名な本があった。

 教育での創作活動の意味ってなんだろうとなんとなく考える。まだ『イン・ザ・ミドル』を読んでないから、早めに読みたいと思う。


3  まとめ

 例年、八月はあんまり本が読めない。仕事をしないと張り合いがなくてだらだらと読んでしまうからだろうけど。今年は、漫画を挟んだから持ち返してよく読めた。あんまり硬い本を読めていないので、来月は硬派なものにとりかかりたい。予定では、『アフターデジタル』と『銃・病原菌・鉄』、『イン・ザ・ミドル』と『教師の勝算』、『吉野朔実は本が好き』など。





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