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H a p p a n o U p d a t e s - No.221

パッケージの本(紙とKindle)の出版を準備しています。12月中に出せたらいいなと思い、進めているところ。本のタイトルは『オオカミの生き方』。先月まで連載していたウィリアム・ロングの作品に、「鳥たちの食卓」を加えた80ページ弱の小さな本になりそうです。上の写真は前回と同じくニュージーランドのleafminer(葉っぱの坑夫)の仕事。ニュージーランド原産のマオリ語でKaramuという低木の葉っぱらしいです。

野生動物が死を迎えるとき(1)
ウィリアム・J・ロング著『School of the Woods』より 
Jerry McFarland、vladeb:写真 だいこくかずえ:訳

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1 - 1 ハクトウワシ
1 - 2 モリムシクイ

3回にわたって「野生動物が死を迎えるとき」をおおくりします。森の奥深くに住む動物たちの死を、人間が目にすることはまれです。野生動物がどのように死に場所をみつけ、どんな状態で最後のときを迎えるのか。長年にわたり森や荒野を探索し、そこで暮らしたロングは、それを敏感に察知し、目にする機会がありました。

ピアノとピアニスト⑤
シカゴのブロードキャスター、ブルース・ダフィーが聞く
マリア・ジョアン・ピレシュ
だいこくかずえ:訳
Photo by Governo De Sergipe (CC BY-SA 2.0)

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小さなからだと小さな手、その右手首にはタトゥー、ヘアスタイルはちょっとパンクっぽく、ステージでお姫様のようなドレスは着ない。ポルトガルに農場をもっていて、自然や宇宙から啓示を受けてピアノを弾いている。サルヴァドール(ブラジル)を活動拠点にしていた頃、NHKでピアノレッスンの講師をしていた。ヤマハのピアノを愛し、日本の調律師を褒め称える。マリア・ジョアン・ピレシュ、1944年、ポルトガル生まれ。1991年、渡米してシカゴ交響楽団とショパンを共演した際のインタビューです。

今月のピックアップ | Choice of the Month
本になりたい:ぼくはどうやって作家になったか
A. イゴニ・バレット Photo by SIM USA
だいこくかずえ:訳

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旧サイトから毎月一つ、作品を選んで紹介しています。今回は1979年生まれのナイジェリアの作家によるエッセイ。著者は3歳、母親が目を輝かせ夢中になって読んでいる「本」というもの、それが「僕への愛情を盗んでる」と感じ、「本になりたい」と強く願います。そこから始まった読書遍歴:『雪の女王』『老人と海』『ルーツ』と読み進み、14歳で『チャタレー夫人の恋人』に行き着く。そして、26歳のときイギリスで賞を受け作家に。バレットの短編小説『まんまる』も素晴らしいのでぜひ。

English versions: I Want to Be a Book: On becoming a Writer

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
11.06/20 Fifa 21とかWikiとか、データっておもしろい!
11.20/20 重訳?? プアな行為ではなかった!

葉っぱの坑夫ではこれまで、重訳による翻訳を積極的に行なってきました。それは言語による制約を超える試みであり、文化的な側面から見たとき、良いことがいくつもあると信じてのことです。一般的には(特に日本では)、重訳はヒジョーに評判が悪いようなのですが。最近ベトナムの研究者の重訳についての論文を読んで、また新たな視点を見つけました。

トップの写真:leafminer(葉っぱの坑夫)Jon Sullivan(CC BY-NC 2.0)
Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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