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今日、捨てられたので。

簡単なようでいて、私にとっては困難な捨離の行を一つこなすことができました。そんなに大層なものではないのですが、思いつきで手に入れてしまって、いつもながら後悔に苛まれていたものが、3つ片付いたので良かった、という話です。

1つ目は小型の加湿器。実はすでに大型を2つ持っていたのですが、アロマを同時に噴霧してくれるタイプのを新たに一つ購入してしまっていました。しかし、絨毯張りの私の部屋では、その噴霧のせいで床が濡れてしまうという欠点が発覚し……いつか捨てなきゃなぁ……と1年以上、廊下に放置していたのでした。
早朝、指定場所に安置して早々、廃品回収業者の軽トラに乗ったお姉さんが現れ、そそくさと荷台に放り込んで、荒々しくその場を去っていきました。

2つ目は、電気式のシェーバー。突如、決意して、通販で購入したのです。お風呂で使える防水タイプのそれは、なかなかに良いお値段だったのですが、感覚過敏の気がある私には、微細な振動を伴って機器が肌の上を撫でていく擽ったさが、どうにも我慢できなかったのです。捨てるに忍びない……と、これまた数年来、放置していたのですが──ついに本日。わが家を出立、金属複合製品として、荷台に積まれて運ばれていったのでしょう。

3つ目は、文具を可愛くディスプレイしようとした、これまた過去の愚かな私が購入したテープ台です。連結して積み上げることのできる、マスキングテープカッターは、当時私の心をおおいに満足させてくれました。
が、マステ収集の速度にテープカッターの容量が追いつかず、更には切り口が真っ直ぐになるテープカッターの爆誕に追われる形で、いつの間にかお蔵入り。積み上げに必要な固定具を失くしてしまうなどの不幸も重なり、その存在は有象無象の跋扈する、我が部屋の肥やしとなっておりました。しかし、ついに本日。
木製品枠にそっと置かれたその存在は、夕刻にはすっかりその姿を消しておりました。

ものは捨てないに越したことはない。
しかし捨てれば、それだけ分、心と部屋の中に、確実に生まれるゆとり

まだまだ皆様の思うような本格的な断捨離などできそうにない、こんな私ですが。分別もちゃんとして──捨てられましたよ。本日の記録、3品です。

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