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[建築と不動産②]建築不動産とは?

どーも、こんにちわ。前回に引き続き今回も建築と不動産というテーマで解説していきます。

  今回はまず、”そもそもどういう人が建築家に依頼するのか?”そして、次に、”じゃー、建築不動産とはどういうものなの?”の2つのテーマでいきます。

意識高い『共働き家庭』

 日本の平均年収は確実に下がっています。年収400万円以下が4割です。しかし、世帯総収入は1000万円を超える家族は増加しています。これは共働きにより収入の入口が増えたからです。この世帯の特徴として、

・共働き
・堅実で、学習意欲型階
・情報に敏感で、インターネットは日常的に触れている。
・お互いに仕事をしているので家事や子育てを分担している
・不動産購入を計画的に検討する
・お金や投資についての興味が高い
・基本的には倹約志向で、一定の預貯金を継続している

当てはまる人も多いと思います。
このような共働きの家庭は、自身の生活にあった建物を求めます。そのため、既製品の商品化住宅などではなく、建築家に依頼するのです。

提供型の家づくりから参加型の家づくりへ

 上記のような共働き家庭は自身の手で住宅を作りたいのです。つまり、家づくりもレストラン型からBBQ型に移行しています。

レストラン型とBBQ型が分からない方は上の記事が参考になるかもしれません。

つまり、「家づくり、まるごとお任せ」を嫌う人たちです。その人たちがなにを求めているかというと、依頼先ではなく相談先です。しかし、家づくりともなるとどこから相談すればいいのか分からなくなります。

土地なのか?
デザインなのか?
お金のコトなのか?

だから、相談先として”最初にどこにするか?、何からやればいいか”ここで困ってしまいます。そのため、多少、値段が張ってもいいから自分の理想の住まいをかなえたいという家庭は、不動産と建築家がトータルでサポートしてくれる形が理想なのかなと思いました。

建築不動産とは?

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前回は、作り手の視点から「最初から建築家が協力した方がいいよ!」というのを説明しました。そして、先程は「どのような人たちが、建築家に家づくりをお願いするのか」を説明しました。

本来であればR(土地探し)から始めて行きます。しかし、この業態が「なぜ作りたいのか?」から考えます。

Vision:ビジョン~将来の目標を具体的に決める~
 ここではざっくりいうと未来のコトまで考えるところです。

個人:家庭のライフプラン・目標・思い
法人:事業プラン、経営戦略

 ここを明確にすることで例えば、お金のこと、デザインのところで大いに役立ちます。ここをしっかり、不動作と建築家とお客様の3者で共有します。

Finance:お金~コストからファイナンスへ~
 ここでは、家づくりにかかる”コスト”だけでなく、将来どのような収支が見込めるのかまで考える必要があります。

個人:家庭のファイナンス・住宅ローン
法人:会計戦略・事業融資

 従来の家づくりは「無理のないローン返済額」から逆算して家造りを行います。しかし、将来の収支まで入念に考えてやるべきです。予算ギリギリまでとは言いませんが、家づくりでの妥協はその後の何十年間と続きます。
 また、相続や贈与などもこの機会に考えるべきです。ここをうやむやにしてしまうと、土地選びで前に進めなくなってしまいます。

Real estate:土地探し~土地と敷地を見よう~
 ここで重要になってくるのは、

建築家と不動産の両方の視点から土地を見ること

です。不動産と建築家は専門が見てる視点が微妙に違います。

不動産視点
「土地」の資産性や権利関係等の情報・インフラなどの地域情報
建築視点
計画される建物のイメージ・空間の可能性

 この2つの視点があることで、どのような建物が建って、どのような生活が出来るかまで想像出来ます。

Design:デザイン~V・F・Rをデザインに昇華する~
 これまでの3つの工程をしっかり行えば、あとは、それを建築のデザインに反映させるだけです。ここからは建築家の出番となります。

Construction:施工~アイデアを現場で形に~
 ここでは、建築家は現場監督となり、自身の図面がうまくいっているのかを確認しながら進めて行きます。また、不動産の人はここでは、ローンなどのアドバイス、賃貸部分であればそれの具体的なアドバイスが行えると良いです。

Management:マネジメント~住居・使用・運用の始まり~
 最後は、マネジメントです。通常はここがないがしろにされがちです。しかし、ここから、お客様の生活が始まります。そのため、ここのサポートは入念にやらねばなりません。それは、火災保険などのアドバイスまで行います。

 これが、建築家と不動産が協力しあうことで行う新たな業態の順番とその内容の説明です。これから、もし住宅の購入を考えているひとがもしみてくださったら、是非、このようなサービスをしてくれるところに相談に行ってみてください。

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