[図書館ができるまで④]スタディをする

どーも、こんばんわ。よーたです。最近、週1だったサウナを、週2に変えて、美意識を鍛えまくっている男です。

 今日は、前回いったどおり、3つのスケールを組み合わせたスタディを行っていこうと思います。

スタディとは?

 建築を学んだ人なら分かると思いますが、一般の人は「スタディ」なんて言われてもわかりませんよね。

僕の個人的な考えでいうと、スタディは

床の面積などの設計条件などの条件を確認するために何個も創る簡易模型です。

ボリュームスタディ (1)

これは、西沢さんという有名な建築家が救った際に行ったスタディ模型です。

上の記事は非常に参考になると思います。もっと、スタディについて詳しく知りたい過多は是非、参考にしてみてください。

 基本的に、スタディとはボリュームスタディを指し、建築の外側(どのような形態にするか)を決めるときに行います。このボリュームスタディを行うことで、敷地とどのように関わっているか、どれぐらいの面積の感じになるのか、を確認出来ます。これを行った後で、図面などで細かな間取りなどを決めます。

 つまり、従来の設計の進め方は

コンセプト(どのような概念で作るか)

スタディ模型(建築の外側を決める)

間取りなどの中身を考えて行く(建築の内側を決める)

 これを行ってしまうと、外側が重要視されるようになってしまう。つまり、どうやって建築が見られるか?が重要になってきており、そうなってくると大きな要素、「都市のスケール」が重要になってしまう。

 僕の改善前を見てもらえればわかるが、都市のスケールしかない。これは、ボリュームスタディを最初に行ったからだ。

スクリーンショット (447)

いや、まさに、大きなものだけで構成してしまっているという情けなさ。それは、「これじゃー、下の場所は暗くて、危険な場所になっちゃうよー」っていわれますね。

 そこで、今回は、違うやり方でスタディを行っていきます。そうすることで、都市のスケールだけでなく、小さな身体のスケールや集落のスケールも同じように考えることができます。

新たなスタディの方法

 従来は、大きな要素から決めていくもの。つまり、どのように部屋などを配置するか?を決めてから動線をきめていく。
※動線計画→人の動き方や動くための道を計画すること
 そこで、今回は、

①動線計画と配置計画を最初に条件から決めていく
②配置計画と動線計画にあった。プログラムを当てはめていく

  これによって、細かな部分を決めなくても、身体スケールを重要視した設計を行うことができる。

それでは、早速スタディを行っていきます。

案1.つなぐ中央

条件

1-1.図書館を上に持っていく
1-2.下にできたピロティ空間を半屋外のコミニティスペースを作る
1-3.公園からの子供たちが図書館にきやすいような動線を作る
 2 .中央にクリエイティブ空間と歴史コーナーを置く

画像3

 上の写真は僕のメモです。ちゃんと見てもらえれば分かりますが、大した内容は書いてないです。なんか、思考の軌跡を残したいと思ったので、こういうメモもこれからは残していこうと思っています。

 今回の案は元々の設計に身体のスケールを足した感じです。元々は、上の蔵書スペースとは、下のピロティとは断絶されていました。しかし、それでは公園からの動線がうまく作ることができません。
 そこで、公園の地面の高さが少し高いことを利用して、

公園の地面の高さ(+1500)

公園側の床(+2000、+2500)

中央の床の部分(+3000)

蔵書スペース(境界部分からスロープ、+4000)

 数字は床の高さを表してます。実際はもうちょっと、細かい数値が必要になってきますが、床を500mm以内の差で公園から図書館まで繋ぐことができます。
 そして、必然的にできた下のピロティをコミニティスペースにします。管理がしやすいように、1階にコミニティスペースにします。

合理的な配置計画と動線計画でかなりいい案かなと思います。

案2.交錯する動線

条件

1-1.コミニティスペースと蔵書スペースをごちゃまぜにする
1-2.動線を斜めに交錯するように置き、その動線の周りに居場所をおく
1-3.入っていく4方向から違ううような動線にする
 2 .大小さまざまなスペースをつくる

画像4

 案1では、下がコミニティスペース、上が蔵書スペースと明確に分かれています。そこで、今回の案では、それを融合することを配置計画の中で定めました。しかし、図書館は上にないと、水害から守ることができません。そこで、ステップフロア形式にしようかなと思います。

画像5

 さらに、このステップフロア形式したため、多層的な床が生まれるため、複数の高さの場所が生まれますう。そこで

蔵書スペース→「開架図書」「閉架図書」「雑誌、新聞紙」
コミニティスペース→外部のコミニティスペース、中の小さなスペース

と蔵書スペース、コミニティスペースをさらに、細かく分けて、小さな単位で積み重ねていきます。さらに、内外も交錯させることで動線に変化を作ることがで来ます。

しかし、1番面積として欲しい蔵書スペース小さくなっていくことが予想されます。雑誌、新聞紙を高い位置に置かないにしても流石に足りなくなりそうです。

今回は2つのスタディを行いました。新しい手法でスタディを進めましたが、次回はまた違う形でスタディを行おうと思います。
 では、次回もお楽しみに


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