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【ハピユリ@不妊治療#8】移植周期①夫婦で激論!戻す胚の個数について

第二子不妊治療中のハピユリです。

【※この記事は振り返り記事になります。】

この記事では、
1回目の移植周期に夫婦で話していたことについて書いていこうと思います。

夫婦で話していたことは2つ
①戻す胚の個数について
②NIPT検査を受けるかについて※1

※1
NIPT検査に関しては、とてもセンシティブな話題で、いろんな意見があると思います。
もしかすると、記事を読んで不快に思う方もいらっしゃるかもしれません。

なので、大変恐縮ですが、書くとしたら有料記事にて書かせていただければと考えております。
あくまでも私たち夫婦の考えであることをご理解いただいたうえで、本当に興味がある方だけに読んでもらえたらと思います。


順調に始まった第二子の不妊治療

大変ありがたいことに、第二子の不妊治療は採卵結果も上々な結果で順調に始まりました。

一度目の採卵で複数個の受精卵が凍結できているという状況は、精神的にとても気が楽です。


しかしながら、

「受精卵の凍結できたからといって妊娠できるわけではない」

というのが不妊治療の過酷な実態です。


なぜか?

①正常に受精できたとしても、その受精卵たちの中には染色体異常の卵が少なからずいらっしゃるから

②凍結→融解の負担に耐えられない受精卵がいる可能性があるから

③凍結→融解は100%の技術ではないから※2

※2技術の進歩により、融解時に胚が変性してしまうことはほとんどないそうです。因みに私が通院しているALCでは、凍結融解操作による受精卵の生存率は99%以上の生存率とHPに記載されています。


染色体の異常率については、一般的に年齢によって上がってくると言われています。
また、人によっても違います。

私を含め、不妊治療している方々がとても気にする「卵子の質」という問題ですね。

アメリカでは、
着床前診断といって、受精卵をお腹に戻す前に受精卵の細胞を一部採取し、染色体異常があるか検査するということをやっているようですが、

日本では、まだまだ臨床段階です。
複数の条件に当てはまる方のみが対象で、検査には多額の費用もかかります。

しかも、もし検査で染色体異常がないことがわかったとしても、出産までたどり着けるかはまた別の話。

気が遠くなりますね…


なので、順調に始まった第二子の不妊治療ですが、まだまだ安心はできない状況です。


移植周期1回目に戻す胚の個数は?

上記のとおり、出産までの道のりが長いということを踏まえ、少しでも妊娠率を上げたい私は、受精卵の2個移植※3を考えていました。

※3
受精卵を戻す個数については原則1個です。
ただし、「35歳以上または2回以上続けて妊娠に至らない場合」は2個移植が許容されると日本産科婦人科学会で取り決めがあるそうです。

私の場合は、第一子不妊治療時に2回続けて妊娠に至らなかったため、2個移植の選択が絶対にNGというわけではありませんでした。

2個移植については、統計が出ています。

引用:高橋レディースクリニックHPより
http://www.takahashi-lady.com/result/凍結胚2個移植の成績/

引用:はらメディカルクリニックHPより
https://www.haramedical.or.jp/column/staff/反復不成功例における胚盤胞2個移植の妊娠率と流.html


2個胚移植では、妊娠率が上昇する一方で多胎のリスクもあります。

多胎のリスクは、

・母体への負担増
 →妊娠合併症になる可能性が単胎妊娠より
 も高くなる
 →管理入院の可能性が高い

・胎児のリスク
 →1人用の子宮に2人いることにより、胎児の正
 常な成長が遅れる可能性
 →早産の可能性大
 →未発達で産まれる可能性
 →障がいが残る可能性

・息子のお世話
 →管理入院になった際の息子のお世話をどうす
 るか?


このリスクと妊娠率上昇の可能性、どちらをとるか。
ものすごく悩みました。


○主人の意見
 ・妊娠するまで時間がかかったとしてもリスク
 を取らず母体も胎児も健康で産まれてくれるの
 が一番いい

 ・万が一、多胎妊娠して、管理入院になった
 ら、息子はママといっしょにいられなくなる。
 それは、かわいそうだ。

○私の意見
 ・2個移植したとしても、多胎妊娠の可能性は
 10%前後。絶対、多胎妊娠になるわけではな
 い。

 ・単胎妊娠だったとしても、管理入院の可能
 性や妊娠合併症のリスクが0なわけではない。妊
 娠自体が母体には負担。

 ・不妊治療は精神的にも経済的にも負担が大き
 い。その後の子育てもある。だから、なるべく
 早く結果が欲しい。少しでも妊娠率が上がるな
 ら2個移植する価値はあるのではないか?

○Dr.の意見
   ・ALCでは初めての移植。始めは1個移植で様子
 を見てもよいのでは?

 ・2個移植でも、妊娠率の上昇はわずか。ハピユ
 リさんの場合は、多胎妊娠の確率は年齢的に統
 計よりも高くなる可能性もある。

 ・息子さんの預け先は確保できるのか?


○夫婦+義母との話し合いの結果
結論としては、2個移植することになりました。
話し合った内容は下記のとおりです。

①もし多胎妊娠した時のリスクについて、実態をを調べた

 ・早産の割合
 ・多胎児の障がいについて
 ・母体の負担について

参考: 平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究事業
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592915.pdf


②多胎妊娠した際のリスクを許容できるのかとことん検証した

 ・管理入院時の息子の預け先
  →区の保育課にいろんな条件下での選考につ
  いて確認
  →義母がどこまで協力できるか確認

 ・子どもが2人と3人で養育費がどれくらい必要
 か算出


これらを調べ、考えたうえで
2個移植するという結論に至りました。


我が家の場合は、移植日までの短期間で結論を出さなければならなかったため、平日に各機関に連絡して情報を集め、休日にとことん話し合いました。

お互いに言いたいことを言って喧嘩になったりもしましたが、後腐れ無い議論ができて、お互い納得して結論を出せたかな?
と思います。

不妊治療は本当、ただでさえ精神的な負担が大きいですが、夫婦間での考えがまとまらず、先に進めないのはよっぽど辛いです。

女性は感情的になってしまうことが多いとは思いますが、男性はその感情を否定せずに寄り添ってもらえたらうまくいくのではないかな。
と個人的には思いました。


長くなりましたが、
私たち夫婦が2個移植に踏み切った経緯について書いてみました。

この決断が吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、吉と出ることを信じて突き進むのみです。

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