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#77 「社長の仕事は決断」を手放すと、みんなが知恵を出し合い、いい会社になる

指示ゼロ経営プロデューサーのかおりんです。
「指示待ち社員が多くて、人がなかなか育たない…」そんな悩みを抱えた中小企業の経営者さまのために「自分たちで考え動き成果を出してしまうチームによる経営」のヒントをお伝えしています。ほぼ毎日更新中(今の所)なので、フォローでお見逃しなきようご覧ください。
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そもそも世界中見渡しても「完璧な人間」など存在しません。

しかし、ひとたびリーダーという存在…とくに経営者となったとき「完璧でなくてはならない」「優秀でなくてはならない」という思い込みが発生します。

そこまでいかずとも「社内では自分が一番なんでも知っていて、正しい答えを持ち、意思決定することが経営者の仕事だ」と思っている人は、かなりの割合でいるはずです。



数年前、一緒に働いていた人と食事をする機会がありました。

彼はとある会社の2代目になっていました。

私よりたしか10歳は若かったはずですが、社長となった彼が私にこう言うのです。

「かおりさん、社長の一番大事な仕事って分かりますか?」

私は、「なんだろうね~」と考えていると

「かおりさんも毎日やっていることです」

と言うわけです。

当時すでに指示ゼロ経営をしていて、私がやることはほとんどなくなっていたので、う~~~ん…と考えていると、彼は

「決断ですよ」

と自慢げに言っていました。


そうだ…「社長の仕事は決断をすること」…昔、よく言われていた気がするし、私も信じ込んでいました。

自分が一番なんでも知っていて、質問されたら答えられる。そんな人であるべきだと思っていました。

だからこそ、正しい決断ができる。それができなければ、会社は傾いていく…と思っていました。


しかし、指示ゼロ経営を学んでそれは完全に崩れ去りました。

指示ゼロ経営では

「人はそもそもポンコツである」

と言っています。ポンコツだと少々語弊がありますが、「自分は優秀でも、完璧でないことも知っている。自分のダメなところも受け入れいている」という状態のことです。

アドラー心理学でいう「自己受容できている」状態です。


ですから、みんなの知恵を出し合うことを率先します。

果物のことはよく知っていても、魚のことはAさんの方が知っているかもしれません。

猫のことはよく知っていても、犬のことはBさんの方が断然詳しいかもしれません。

営業トークは社内一番かもしれませんが、TicTockはCちゃんには叶わないかもしれません。

商品知識はダントツかもしれませんが、新しい発想・アイデアはDくんがめちゃくちゃ得意かもしれません。

全てのことを完璧に知っている、最優秀な社長なんて、世の中に存在しません。

ですから、みんなの知恵を出し合うことが大事なんです。


そして、会社の意思決定を社長がすべてしていたら、確かに「社長の仕事は決断」になりますが、社長でなくてもできる決断すらも、社長が背負ってしまっては、会社の動きは鈍くなります。

「社長、これどうしましょう?」

そんな言葉を1日何十回と聞くことになります。

そんな時間があるのなら、現場でチームで意思決定をして、どんどん進めていく方が早いです。

会社の命運にかかわるようなことでなければ、少しくらい間違えてもいいことなら、どんどん現場に意思決定を移譲していきます。


そうしていくと、会社の命運にかかわることも、みんなから意見を聴いて、最終的に社長が判断するにしても、みんなの意見を判断基準にすることもできます。


「社長の仕事は決断」

という思い込みを失くすことで、みんなで知恵を出し合い、現場で意思決定をしていけば、どんどん会社はよくなっていくと思いますよ♪



本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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