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カレーですよ4290(山梨山中湖村 カレーハウスJIB)泊まれるカレー店。

山中湖。もう20時になるな、というタイミングだったがこの湖畔にはカレーをチョイスできるありがたい専門店がある。

「カレーハウスJIB」

というこの店。

静岡界隈で何店舗か見かける、チェーンとまでいかないくらいのいい感じのカレーライスを出す店。
そうだった。山中湖にもあったのだった。驚くほど人気のない場所に。多分夜だからそう思わせるのであろう。

レイクビューではないものの林の中にそっと佇むその店、意外と大きな建屋なのだ。
さて、席について注文。

「ビーフレンダンカレー」

の名前がメニューにあることに驚かされる。

レンダン、ルンダンとくればインドネシア、スマトラ。パダン料理という郷土料理のジャンルに類する肉の煮込みだ。なぜこの山中湖畔の洒落たカレーライス専門店、しかも基本はジャパニーズスタイルカレーライスを出す店にそんなものが現れたのか。
その面白さに惹かれて注文することに決めた。

さて、やってきたこれ、「ビーフレンダンカレー」。
見た目は欧風カレーという感じだが、なるほど、ビーフのよく煮込まれた塊がいい具合に崩れて入っているのが見える。下の写真を見るとわかるのだが、肉は煮込まれて繊維状になっており、強い粘りを持つ。そこに欧風寄りでなおかつとても辛いカレーソースというのはとても面白い。カレーソースとしては甘く、そして後から強く辛いというものであった。

甘いのだけれど、とても辛い。
お腹の中を焼くような辛さが甘味の後を追いかけてきて追い越してゆく。しかしその辛さに甘さと旨味がレイヤードされており舌が次のひと口を欲しがるという、好きになると中毒性が出てくる感のある味。好きな(危険な)タイプだ。

クリーミーでリッチ、欧風とも取れる雰囲気のカレーだが、牛肉を深く煮込んで繊維状になる形で完成させてあるこの肉のスタイルはなるほどルンダン。ルンダンを欧風カレーや洋食のカレーのジャンルとなるであろう自店のカレーソースにうまくバランスさせてあってなかなか秀逸なカレーだと感じた。

サラダもなかなか凝ったビジュアルで目を惹くものだし、カレー、ごはん共にたっぷりの量。きちんとお腹いっぱいにしてくれて満足感が高い。
ロールパンのスライスが添えてあるが、これはもちろん皿のカレーを拭き取って最後まで美味しく余すことなく食べるため。そんな配慮がありがたい。

面白かったのが、壁の張り紙。

カレーが来るまでの間、何気なく張り紙やパンフレットを眺めるともなく眺めていて気がついた。ここ、この店は泊まれるカレー屋さんなのだ。同建物内に客室があって素泊まりが可能。

富士山ビューという恵まれたリッチの宿なのだ。素泊まりか、朝食付き一泊というのが可能。これには驚いた。

つまり、夕方などに宿にチェックインしてのち、着替えてここ、JIBでおいしいカレーとワインなどいただき、そのまま部屋に帰って眠ればよい。これは素晴らしい。

泊まれるカレーやさん。こんなの初めてだ。
必ず一度泊まってみようと思っている。

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