AI生成動画時代のYouTuber生存戦略

　noteクリエイターの花やです。本日は『AI生成動画時代のYouTuber生存戦略』をテーマにお話をしていきます。

　本記事では、AI生成動画が台頭する時代において、YouTuberが生き残るための方法について探求します。

　AI技術が進化する中で、現在のYouTuberが生き残るためには、オリジナリティーや多動力など、必要な要素があると考えられます。本記事では、そのような要素について考察し、YouTuberが取るべき戦略を探ります。

　また、AI生成動画が氾濫する時代のYouTubeがどのようになるのかを予想し、YouTuberがどのように変化していくのかも探ります。

　AI生成動画の台頭によってYouTuberが取るべき戦略について、貴重な知見が得られることでしょう。今回はこのような内容を詳しくお話していきます。

YouTubeの現在地

　まず、現状のYouTubeについてお話します。読者の皆さんにとって、YouTubeはなくてはならない存在だと思います。しかし、YouTubeは今や群雄割拠の状態にあり、まさにレッドオーシャンとなっています。

2007年にサービスが開始されてから、急速に成長を続けてきました。日本でも、聖人HIKAKINさんをはじめとする多くのYouTuberが活躍しています。しかし、最近では芸能人も参入しており、ますます競争は激化しています。

YouTubeのジャンルはエンタメから専門的な分野まで多岐にわたり、各分野でYouTuber同士がしのぎを削っています。

そんなYouTubeですが、これからは非常に困難な時代に直面することになると考えています。それは、AI生成動画が台頭していることです。この理由について、以下で詳しく説明していきます。

YouTubeにおける生成AI技術の台頭

　読者の皆さんは、すでに生成AIについてご存知かと思いますが、Chat GPTが今世を席巻しています。以前の記事『生成AIがクリエーターを驚かす⁉』でもお話したように、クリエーターにとって困難な時代が突入することが予測されています。

この変化は動画の世界でも起きつつあり、特にYouTubeにおいては、生成AIの波が大きく押し寄せることが予想されます。以下、YouTubeにおける生成AIによる変化について、具体的な例を挙げて説明します。

• AIによる自動字幕生成技術 これは、動画内の出演者の音声をリアルタイムで瞬時に解析し、文字に変換する技術です。現在よりもより正確に字幕を出力してくれるため、手間を省くことができます。

• AIによる自動編集技術 この機能を実装したソフトウェアは、すでに開発されています。これまで編集者に依頼する必要があった作業を自動で行ってくれるため、専門的な知識や技術がなくても、簡単に動画の編集ができるようになります。

• AIによる生成動画の増加 これが今回の主題でもある内容です。すべての作業を生成AIに任せて動画を投稿するYouTuberが増えることが予想されます。動画の撮影から編集まで、全ての作業が自動で行われるため、これまで以上に簡単に動画を作成できるようになります。

これらの変化により、生成AIが動画において革命的な変化をもたらすことは間違いありません。YouTubeにおいても、大きな変化が起こることが予測されます。

しかし、同時にYouTuberたちの在り方にも大きな影響を与えることになるでしょう。次回は、そのことについて詳しくお話ししたいと思います。

生成AI動画の氾濫により、生き残りをかけた競争が激化⁉

　

生成AI技術によるYouTuberの淘汰

　生成AIの到来は、YouTubeにおける生き残りをかけた競争が激化することを意味しています。すでに引退した有名YouTuberも出てきていますが、これがさらに進むと予想されます。

先ほどAIによる生成動画の増加について触れましたが、これがより進展し、氾濫することが予想されます。今の低品質の動画がすべて生成AIに置き換わるかもしれません。また、中品質の動画においても、人間が作った動画と区別がつかない品質の動画が増えると見られます。

こうなると、現在低品質の動画で再生数を稼いでいるYouTuberは、確実に生き残ることができなくなるかもしれません。というのも、生成AIでも十分に面白い動画を代替できるからです。

特に、YouTubeショートは格好の餌食です。短い動画ならすぐに生成できます。また、ショートよりも長い動画でも同様のことが起こるでしょう。

動画均質化への対策とYouTube広告の影響

 　もはや、人間が作ったのか生成AIが作ったのか区別がつかなくなるでしょう。つまり、誰が作ろうが、動画の均質化が進むことになります。人間のクリエーターには勝ち目がないのです。

生成AIは、人間より短時間で大量に動画を生成できます。そのため、作成した動画をすぐに配信することができます。量でも太刀打ちできません。実際、画像生成AIにおいては、すでに実用化されています。

このような状況下では、独自性を打ち出すことが必要になります。低品質の動画を主に配信していたYouTuberにとって、突然独自性を打ち出すのは難しいでしょう。

こうしてYouTuberの淘汰が進むと予想されます。生成AIの動画が氾濫することは、YouTube広告にも影響を与えます。低俗な動画も増えるため、広告出稿を控える企業がますます出てくることも考えられます。

レッドオーシャンを通り越して、ブラックオーシャンになる可能性が高まるでしょう。