紹介その4『G-MODEアーカイブス41 いづみ事件ファイル Vol.1 潮騒編』

ジャンル:テキストアドベンチャー
オススメ度:☆☆☆☆☆(オススメしません)

今回ご紹介するのは、タイトルのとおり『いづみ事件ファイル』の1作目。編集者である木戸いづみが主人公となって、作家の鏡月正宗にそそのかされて事件の捜査をしていく…という話です。ハードはSwitchのみかな?G-MODEアーカイブスなので、おそらくSwitchのみかと思います。

ガラケー時代にしても…

ゲームを始めると、ガラケーのような画面が表示され、そのままストーリーが進行していきます。操作感はよくあるコマンド選択型の推理ADVという感じ。いづみさんの本業は編集者なので、いわゆる素人探偵ではありますが、特に警察官が出てきて咎められるわけでもなく、事件の関係者を除けば登場するのはいづみさんと作家の鏡月先生だけでした。

で、これがですね…
あんまりひどいこと書きたくないんですけど、このゲーム何でわざわざSwitchで出しちゃったの?という感じ。G-MODEアーカイブスって、昔ガラケーで出してたゲームを移植したものなんですけど、それにしたってあまりにも出来が良くない。普通、コマンド選択型のADVって、同じことを2回聞いたら1回目と2回目で多少話すことが変わったり、ある手がかりを手に入れて戻ったら違うことを話し始めたりするんですが、このゲームそういうのが全くないんですよね。その割にゲームとしてできることは、ただあちこちに行って人の話を聞くだけ。
昔のゲームでしかも500円のゲームだから、とは思うんですが、移植作品とは言えガラケー時代に買い切り500円で『琥珀色の遺言』とか『黄金の羅針盤』とか『軽井沢誘拐案内』をプレイした人間からすると、これで500円も取るんだ…と思わざるを得ませんでした。物語自体のボリュームもめちゃくちゃ少なくて、クリアした時「えっ?もう終わり?」と思ってしまったほどです。
テキスト量、文庫本にしたら100ページもないんじゃなかろうか。
100円だったらギリ許せるってレベルかな…。

シリーズの続編がいくつか出ているようなので、楽しめるようなら全作購入しようかと考えていましたが、残念ながらこれはちょっと私的には及第点には至りませんでした。こういうのって、大抵「私はこの点が苦手だけど、ここが好きなら楽しめるかも」という点があるものなんですが、このゲームに関してはそういうのもナシ。かと言ってクソゲーというほど突き抜けた何かがあるわけでもなく。

全体的に残念な作品でした。

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