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90歳を越えて娘を亡くした祖父母

亡くなった母の両親(私の祖父母)は、
祖父が91歳、祖母が90歳で健在です。

2人とも特に身体を壊すこともなく、
定期的に通院はするものの
健康そのもの。


母は弟と二人姉弟で、
祖父母は約20年前から
その弟家族と同居しています。

それ以前は我々家族と同居していました。
同居は私が2歳の時から
高校1年生の春までの14年間ぐらい。


だから祖父母は、
私にとっては育ての親と
言っても良いくらいの存在。
親同然に沢山世話をしてもらいました。



そんな祖父母に、
思いもしない娘の訃報。

「救急車で運ばれて
突然亡くなった」

そう知らせを聞いた瞬間の祖父は、
テーブルを拳で叩いて
なんでだよ!
と叫んだそうです。


祖父母へも
母からの遺書があったので、
亡くなった翌日には
母の弟からそれが手渡され、
2人も母が自死であったことを知りました。


私は彼らへの遺書の中身は
見ていませんが、
細かい理由は書いていなかったはずで、
2人は自死の理由を
体調が悪かったからだと
思っていました。

(真の理由はそうではなく、
祖母には後ほど私から
伝えることになるのですが。)



母の死後、
家の棚の奥から出てきた
2冊の日記帳があります。

2020年〜2022年の間のもので
毎日ではなくポツポツと
書いてあり、
中には祖父母についてこんなことも…


「両親より先に逝くことが
どんなにひどいことか…
悲しませるのは辛い」

「来年の90歳はお祝いできなくて
ごめんね」

「88歳を迎えた父の誕生日祝い、
米寿おめでとう。
本人もこんなに長生きして、
どこか後ろめたいような気持ちが
あるんじゃないかと感じた。
今その気持ちに気づいて
感謝してほしい。
私も同じだから…」

など…。


やっぱり
両親のことを思い
いろんな思いがごちゃごちゃになり
混乱し、迷っていたんだろう。

もしかすると母は、
両親にもっともっと本音を伝えたい、
守って欲しい、そうできなくて寂しい、
そんな風に思ってたかもしれません。


そう考えると
なんだか切なくなってしまうけど、
私自身も娘であり、そして母親。

子どもに対して、
何かあったら抱え込まず、
幾つになっても
相談してもらえるような環境を
今から整えていきたいと…
ひしひしと思います。

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