Bar Pálinka(バーパーリンカ)へ

生まれて初めてパーリンカを飲みました

パーリンカはハンガリーの蒸留酒です

原料は様々な種類のフルーツ

Szilva(シルヴァ/プラムのパーリンカ)
Barack(バラツク/アプリコットのパーリンカ)
Alma(アルマ/リンゴのパーリンカ)
Körte(クールテ/洋ナシのパーリンカ)

等々いろいろなフルーツのパーリンカがあります

バーパーリンカに行くきっかけになったのは

バーブックシェルフと同じくtwitterでした

店主の松沢さんのこのツイート

パーリンカの

ここがスゴい！
・フルーツをふんだんに使用している
・香りがフルーティで飲みやすい！
・ハンガリーの文化として欠かせない
・各家庭で自家製している
・カクテルにもできる！
・種類が豊富！
・蒸留所もいっぱいある！

ここがダメ！
・知られていない

https://twitter.com/BarPalinka/status/1226119596119220226

･･････飲みたい。パーリンカが飲みたい！

というわけでバーパーリンカに行ってきました

JR飯田橋駅西口を降りて真っすぐ行き最初の交差点を右へ

ゆるい坂を下っていくと神楽坂下の交差点です

そのまま交差点を渡って神楽坂通りの坂を上っていくと右手に上島珈琲店が見えてきます

その少し手前の左の路地。上島珈琲店に背を向けるように左側の路地に入っていきます

つきあたりの二階建て。らせん階段を上った二階がバーパーリンカ

黒いドアを開けると･･･鮮やかな色彩が目に飛び込んできます

https://pbs.twimg.com/media/ENv1PolU8AA7fy1.jpg

席数は５席。バーブックシェルフより小さなお店です

事前に軽く調べてみたところ、ハンガリーでよく飲まれているのはシルヴァ（プラム)とバラツク（アプリコット)

どちらから飲もうかな？と考えながら訪問しましたが、松沢さんのおすすめはアルマ（リンゴ）

カルヴァドス（リンゴのブランデー）との違いを感じてほしいとのこと

バーテンダーのおすすめにはホイホイと従うのが私

記念すべきパーリンカ第一号はTRiSPiRiT（トリスピリット）蒸留所のアルマになりました

TRiSPiRiT（トリスピリット）蒸留所は松沢さんが以前「一番の衝撃を受けた」とツイートされています

https://twitter.com/BarPalinka/status/1188769413224222720

パーリンカは樽ではなくステンレスタンクで熟成されるので無色透明です

香りは･･･リンゴだ！めっちゃリンゴだ！（語彙力

･･････いただきます

･･････ん？

･･････おお･･････ふむふむ

味は甘みを全く感じません･･･ウオツカのようなスッキリとした辛口です

香りはフルーティで甘いのに味は全く甘くない･･･なんか不思議な感覚

おおおおおおおおおおおおお！

ゆっくりと味わってから息をはいた瞬間、鼻孔の奥でリンゴの香りが爆発したかのように広がりました

え？何これ？何これ？自分の息がフルーティってどういうこと？

香りの余韻がとてつもなく長いです

ゆっくり鼻で息をしているだけでリンゴの香りをしばらく楽しめます

リンゴの香りが弱まってきたところでまた一口

また鼻孔の奥でリンゴの香りが爆発

ゆっくり鼻で息をしながらリンゴの香りを楽しむ

この繰り返しが実に楽しいのです

カルヴァドスは味にほんのりと甘みを感じ香りもやわらかく漂ってきますが

パーリンカの香りは鮮烈！まさに鮮烈！

小さな爆発とその余韻という感じで香りが広がっていきます　(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

リンゴの香りをじっくりと楽しんだところで松沢さんがチョコレートを出してくれました

パーリンカは味が甘くないので甘いもので甘みを補うとさらに素晴らしくなるとのこと

3センチ四方ほどの薄いチョコを半分にしてパクリ･･････(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

あっという間に口の中で溶けていきます

チョコを濡らす程度の量のパーリンカを急いで口に含みます

溶けたチョコとパーリンカをゆっくり飲んでから息をはくと

んなあああああああああああ！

口の中に残るチョコの甘みと鮮烈なリンゴの香りの相乗効果(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

カルヴァドス　＋　チョコ　＝　やわらかなそよ風　吹き抜ける穏やかな風が心地いい　とするならば

パーリンカ　＋　チョコ　＝　シャワーのような雨　降りそそぐ雨粒が心地いい　という感じです

いい･･････すごくいい･･････（語彙力

二杯目はシルヴァ（プラム)をお願いしたところ、松沢さんのおすすめはMárton（マートン）蒸留所

Márton（マートン）蒸留所も松沢さんが以前「トップレベルの衝撃を受けた」とツイートされています

https://twitter.com/BarPalinka/status/1169108200140038144

今回いただいた「GOLD」は度数50度と高めで通常のものよりワンランク上のもの（下の画像の両端が「GOLD」）

https://pbs.twimg.com/media/EQT6k5CVUAAox1W.jpg

･･････いただきます

色は無色透明･･･香りは･･･プラムだ！めっちゃプラムだ！（語彙力

これも味は甘みを全く感じません

度数が高い分さっきのアルマより辛口感があります

ゆっくりと味わって息をはくと

うおおおおおおおおおおおお！

鼻孔の奥でさっきのアルマより大きな香りの爆発

インパクト！めっちゃインパクト！（語彙力

初めて感じるインパクト！･･･じゃないですね

このインパクト･･･ずいぶん前に一度感じたことがあります

･･･ああそうだ･･･生まれて初めてラフロイグを飲んだ時だ

ラフロイグはスコットランドのアイラ島で生産されているウイスキー

煙臭い香りと潮の香りが混じった独特の香りは「正露丸」や「ヨードチンキ」に例えられたりします

初めてラフロイグを飲んだ時の感想は「なんじゃこりゃあああ！」でした

ところがしばらくするとまた飲みたくなり今では大好きなウイスキーの一つになっています

ラフロイグを飲んだことがある方

あれです！あのインパクトです！あのレベルのプラムの香りです！(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

松沢さんが出してくれたのは梅ジュース。松沢さんの地元長野県産のもの

一口飲んで(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

とがったところが全くない心地良い酸味が口の中に広がります

梅ジュースを一口そしてシルヴァのパーリンカ

そしてゆっくり鼻から息をはくと

ぐわあああああああああああ！

え？なんでなんで？なんで梅ジュースがほのかに甘く感じるの？

プラムのせい？元々の梅ジュースに甘みがあるの？

わかんないわけわかんない

だけど(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ

これで1800円はすごすぎます

情報量過多で脳がパンクしそうになったのでこの日はここまでにしました

たくさんあるパーリンカの蒸留所

使われているフルーツの多種多様さ

ウイスキーだけでも追いきれない状態なのにとんでもない沼に足を踏み入れてしまいました

引き返せそうにありません

フルーティな蒸留酒がお好きでしたら是非一度バーパーリンカを訪ねてみてください

16:00～翌1:00営業。定休日は火曜日と第3月曜日です

http://www.palinka.bar/