Xデザイン学校 2022年ベーシック | #2エスノグラフィと行動観察 の振り返り
2022年6月19日の講義の振り返りです。
"筋のいい"ビジネスを見抜く観察眼を養う
今回のワークでは、各自がいいと思うプラットフォームビジネスを分析し、プラットフォーム(大企業)とサービス(デベロッパー、スタートアップ)がそれぞれどんなビジョンを持ち、何を民主化しているのかなどを整理しました。
各々の分析を共有しながら浅野先生のコメントを噛み砕いている間に、"筋のいい"プラットフォームビジネスモデルがもつ要素、そうでないビジネスのいけてない点、を見抜く観察眼が鍛えられている気がしました。
ステークホルダーはみんな幸せか
データの流れと使われ方
デベロッパーを制限せず、スケールするか
経済圏の大きさ
etc…
この観察眼って美意識に近いなって思ったんですよね。
デザイナーは美しいものに触れたり引き出しを増やすことで視座を養い、クライアントになぜそれがいいのかを説明します。この時に使う思考回路近いのかなと。
であればこの美意識は経験によって磨けるものなので、ワークでやったような、世の中のビジネスを分析し、美しいビジネスとそうでないビジネスがなぜそうなっているのかを言語化するトレーニングが効果的と言えそう。
ワークの始まりでは「プラットフォームとサービスってどう違うの…?」となっていらした方も、終わりがけではその辺りがクリアになられたように見受けられましたし、まさにワークが観察眼トレーニングだったんですよね。
次は同僚ともやってみますかー。
複数出所のデータから真因を突き止める
ユーザーがそのサービスを使う上でのゴールは共通していても、プレファレンスは人によって大きく異なる
普通の人は自分の思っていることを言語化できない。言語化していても間違っている可能性がある
講義で学んだこれらの点、言われてみれば当たり前ですけど、気をつけないと見落とすなって思いました。
ユーザビリティテストで被験者がおっしゃる、「今は初めてなのでできなかったけど、次からはできる」は信用できなかった。
今起きている事実をまず見て、さらに発話データやその人のプレファレンスからその事実を見直してと、多角的に分析して真因を探ることが重要ですね。
自分の行動はどうかと振り返ってみると、周囲からするとぱっと見わけわからないことばっかりやっていますね。
例えば、私の勤め先では会社のコーヒーメーカーと建物の管理会社が提供するコーヒーメーカーがありますが、私は近くにある会社のコーヒーサーバーではなく、別の階にある管理会社のコーヒーサーバーを使います。
そうする理由は、会社と全く関係のない場所で生まれる、他の企業に勤める友人との会話や偶然の出会いが楽しいからなんですよね。それが気分転換になる。だからわざわざ別の階まで歩く。
これをコーヒーの機能面ばかり見て分析すると、コーヒーの美味しさだのフレーバーの数だのという議論になってしまいそう。
最後に
ビジネスの分析もユーザーの行動分析も、世の中のビジネスモデルや人の行動を分析するトレーニングを積んでいくことで美意識を鍛えられるのかなと思いました。
同業者間では絶対に話題に上がらないようなサービス名がワークで飛び交ったりと、刺激的な講義でした。
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