見出し画像

Less is more #6 振り返り

2022年10月16日  Xデザイン学校ベーシックコース講義 第6回

の振り返りです。

ビジネスモデルが曖昧だと、取り繕ってごちゃごちゃしていく

こんな未来を作るぞからそのためにこうやって稼ぐぞまでが曖昧なまま進んでしまって、ユーザーリサーチの結果に引っ張られて儲からないサービスができあがり、これでは儲からないとアイデア大会がはじまり、手数料や広告へ飛びついてしまいました。(一方で、チームメンバーの引き出しの多さには圧巻でした。)

出来上がったモデルはまるでソフィーに出会う前のハウルの心のようで、自分たちは理解していても他者からするとぱっと見でわからないし、説明に苦労しました。(説明力の問題ももちろんあるのですが)

UXのプロセスはあくまでビジネスモデルの評価とチューニングなんだなぁと、これまで何度も教えられてきたことにまた反省。

世の中の複雑怪奇なビジネスにアレルギーを覚えてきた

最近ゲームやりたさに家にWi-Fiを通そうとしたのですが、紹介されたいくつかの契約に嫌気を覚えて、「ならやめときます。」と言ってしまいました。

嫌だった契約は、

  • 初回工事費は全額キャッシュバック。キャッシュバックの仕方は、2年間かけて月額料金から分割で割引きます。

  • 初月無料のオプションが強制的に複数つきます。オプションをすぐに解約すれば支払いは発生しません。

というもの。
顧客の離脱を防ぎたい、オプションをまず体験してみてほしい、というのはわかるのですが、強制するのは汚いな、と。(インターネットプロバイダーサービス単体だと、他社と差別化しずらいんだろうなぁ。)

こういうサービスを生み出さないぞ!という今後の自分へのメッセージも兼ねて書き記してみました。

サービスのコアは何?

  • ビジネスモデル

  • そのサービスのユーザーにいかにもいそうなペルソナ

  • ペルソナがデライトを得られるまでのシナリオ

自分たちの反省を逆に捉えると、これらはシンプルであるほど一言で良さが伝わるものになっていくのでしょう。
シンプルとは要点、つまりコアが自明だということ。

多様なユーザーの最大公約数となる価値をコアで抑えることができれば、そのコアは多様な文脈で使われる理想系に近づく、かも。

ふと思い出したのが、自分が学生時代に打ち込んでいた舞台制作のことです。

当時はありがたいことに、所属チームにファンがいました。作品自体は毎年新しく作るのですが、ファンはどの作品も必ず見にきてくれて、「あなたたちらしいね!」と感想を伝えてくれたのです。

良い舞台作品には一貫したテーマがあり、その上にストーリーがあり、各場面があり、作品全体を通じてテーマを心で感じられます。演出づくりに必死になりすぎた時には、「この演出でテーマを表現できているだろうか?」と立ち返ったものでした。
反対に一貫性のないの作品は、お客様や踊り手を置いてけぼりにしてしまうのだとわかりました。

不思議なのが、作品ごとにテーマも制作メンバーも違うのに、(メンバーの中にはこれまでと違うことをするべきだと唱える人も結構いたのに、)ファンは共通するらしさを感じていたということです。
各作品で大切にしたコアは共通していて、コアらしさを生んで、らしさブランドとなっていったのかなと。

これからのビジネスも同じなのかも。

私が作品作りにこなれてきた頃には同志に向かって「この作品は"人"の物語なんだよ。だからお客様を魅了するのはいつだって”人”で、装飾は世界観づくりに徹するんだ。」なんて熱く語っていましたねぇ。過去の私よ、今の私を笑ってくれ。

色々思い出して自分つづりしてしまいました。

最後に

世の中にはエヴァンゲリオンのような問題作もありますから、クリエイティブにもビジネスにも正解はないのだと思います。しかし間違いなく言えることは、ビジネスはきちんと儲かることが大前提だということ。

ありたい未来へ近づくビジネスが作れるよう、力をつけていこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?