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【ラジオ】NHKFM 「トーキング ウィズ 松尾堂」1月24日『いろいろやめて人生変えてみた』の回。

 

 日曜日の楽しみのひとつにNHKFMのラジオ「トーキング ウィズ 松尾堂」があります。タレントの松尾貴史さん、加藤紀子さんを司会に、様々なトークテーマでその分野に精通する方をゲストに迎えて多彩な視点からお話をする番組です。


★よりよい日常を求めて 

 1月24日は「いろいろやめて、人生変えてみた」というテーマ。日常生活の中で当たり前だと思っていたことをやめてみることで新たに見えること、わかることがあるといいます。

 ゲストは女優の財前直見さんと、漫画家のわたなべぽんさんのお二人。財前直見さんは出演されているドラマで現代の人間関係の在り方の変化を感じてると話され、2007年から実家のある大分県に住まいを移しご両親、お子さんと一緒に野菜を作るなどの暮らしに加え様々な資格を取得、中でも「終活ライフケアプランナー」を取得したことで人生を楽しむために、という考えから人生のエンディングを含め、今、目の前の「安心」「夢」を得て暮らしてゆくための細かなことを書き綴ったり、領収書やクレジットカードのコピー保管など、ファイル形式でまとめられるように「自分で作るありがとうファイル」を製作され話題になっています。東京と大分では女優スイッチがオンとオフになる、と話され充実した時間をお持ちだと感じました。

 もうお一人のゲスト、漫画家のわたなべぽんさんは、人気のエッセイ本「やめてみた」の著者。当たり前と思って使っていた日常で使う電化製品を使わなくてもいいかも、とやめてみたら快適だった、言わなくても伝わると思っていた思い込みをやめてちゃんと伝えることにしたらコミュニケーションがより取れるようになった、という経緯や他にも、ご夫婦の間では財産に纏わるリスクを回避するために共同での貯蓄をやめて個人で貯蓄をする、などそれまでのルールをやめてあらたに決め直すことで人生を楽しむというスタイルをとっておられるよう。あ、ダイエットでも話題になったんですね。すぐに実行できるお話もあり楽しく聴かせていただきました。


★変わってゆく「みんな同じ」と「個性」 

 番組は進むにつれて、人の生き方としてよく聞く「こうあるべき」という考え方はいらないんじゃないか、という着地点に向かってゆきます。こうあるべき、という考えは、「みんな同じことをするのが『普通』だし『普通であるべき』という前提で日本は学校教育もスタートしている」「みんなが同じことをすることは良い点もあるがなかなか個性を伸ばせず、自分を表現できなくなる」と松尾さんはじめみなさんで話されていました。もっと個性を大事にしようということなんですね。

 かつてアメリカ映画では描かれる日本人(男性)はスーツ姿に眼鏡をかけて愛想笑いでお辞儀をする・・・というものが多かったですね(!)。みんな同じ、個性がない人たち、という印象を海外では与えていたよう。番組で話されていた、これからは私たちはもっと個性を尊重しよう、という意見には私も大賛成です。けれどこのコロナ禍で日本の感染者数が諸外国と比べて突出していないのは「マスク」のおかげだそう。右も左もマスク姿。お洒落で個性的なマスクをしておられる方も多いですが、諸外国にくらべて混乱なくマスクをしている、マスクの普及率が高いのはやはり根底に「みんなで同じことをしましょう」という教えがあるからかも。少し意地悪に言ってしまうと、「個性」を前面にだすことで厳しい芸能界・出版業界に生き残る、という競争に勝ち続けている出演者のみなさんだからこそ、「みんな同じ」は松尾さんはじめゲストのみなさんはよりモヤっとされるのかもしれません。「『みんなと同じ』ができるスイッチと『個性』スイッチを持つ国民が日本人」というのも世界的に見たらかっこ良い個性だと思います。

 

 当たり前に続けていた暮らしの一部を少しやめてみることで新しい日常が見えてくる。ポイントは「やめる」ではなくて「やめてみる」ということ。やめてみて違うなーと思ったらまたもとに戻すこともありだそうです。今回も楽しく聴かせていただきました。


 ・・・それにしても松尾さんの博学ぶり☆やっぱりすごいですね!ゲストの考えを引き出すために自らの経験を話したり、ゲストの知見をさらにわかりやすくリスナーに伝えてくださる話術は素晴らしいです。長寿番組だと思いますがトークテーマはまだまだ尽きないはず。これからも楽しみです。

 

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