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【エッセイ(ミニ)】感情を込めない

先日、「政治はとなりに」という記事で

松尾貴史さんと加藤紀子さんがパーソナリティを務め、テーマに沿ったゲストを招いてトークを繰り広げるというNHKのラジオ番組「トーキングウィズ松尾堂」の

「演劇と小説の力で時代を切り取る」というテーマで演出家の永井愛さんと、作家の平野啓一郎さんをゲストに迎えた回について書きましたが



実は、この回では政治以外にも永井さんから興味深いお話が聞けました。

永井さんの演劇ワークショップでは
『台詞』に感情を込めないように指導している、
なぜなら
『台詞』は相手に意思や考えを伝える手段であって
意思や考えが相手に伝わったときに感情は生まれるものだから、というようなお話でした(放送は4,5年前の回です)。

そういえば、コメディは別として
台詞に感情があまり入っていない役者さんのお芝居は、特に舞台ではそれがより自然に観ている側に伝わってくる感じがします。


これを踏まえると…

今見ている朝ドラ「ちむどんどん」の暢子の

「アキサミヨー!」「マサカヤー!」

の方言が、繰り返し聴いているうちにすっかりインパクトはなくなって、最近では薄っぺらくさえ感じてしまってます(なんかすみません)。

言い方にはもちろん演出もあり、都会に染まらない暢子の純真さや素朴さを描くには、地元の方言を口にしてしまうという設定が必要なのかもしれません。いや方言のヒビキがユニーク?だからと、もしかしたら「じぇじぇじぇ」のようにバズらせたい狙いがあるのかな(まさか)。


感情を込めない。

感情が見えない。

人は本当に怒っていたり、悲しんでいると、無表情になることがあります。

台詞に感情を込めなくても大切なことは届くような気もします。


興味深いですね。



「ちむどんどん」について以前にも書きましたがその後も気になっているワタシです…。



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