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【エッセイ(ミニ)】言葉の後ろに

先日、あるトークバラエティー番組を観ていました。

トークゲストは20代から30代のグループアーティストの皆さん。

最近の若いアーティストの方々は、本当にお話の上手な方が多いですが、その回のゲストの皆さんもお話が面白く、それぞれ笑顔を見せてくれるのでスタジオの雰囲気もよく、男性司会者の方も明るい方なので互いに和やかにトークが進んでいました。

やがてグループの中の一人が語学留学をした経験がある、という話になり、司会の方の印象を英語で話してみて…となりました。

すると留学経験のある彼は司会者の方を見て

『着ている服も靴もカッコいいと思います』

と話しました。それと聞いてすぐに他のメンバーが

『たしかに服もカッコいいけど、もっとご本人についてどう思うとか…そこだよ笑!』

とフォロー。司会の男性も

『いやいやありがとう~嬉しいよ~笑』

と笑っていました。

この場面を見ていて確かに語学が堪能なのはわかりました。でもフォローがあった通り、やっぱり私もトークポイントがずれていると思いました(!)。司会の方にはじめて会ったときの印象とか、それまでのお仕事について思うことを英語で聞きたかった…というスタジオ内の雰囲気も感じましたし笑。


ところで

最近あらためて、言葉にはその背景に使用しているその土地の人々の習慣や、常識、発音の仕方ひとつで暮らし方や考え方も見えるような気がしています。自分が生まれ育ったところのそれらをしっかりと身に着けていたら、自分の意見や考えのようなものも身に着いていると思うんですね。そういう人はきっと、「どんな国の言葉」で話しても自分の考えを話すことができるはず。そしてブレない自分でいられたら同時に相手の考えを受け入れることもできるように思います。

小学校など英語教育のスタートが早くなっていますが、それと同じくらいに日本語で感じること、他国語にはない表現なども知ることができるといいですね。


あ、でもよく考えたら

もしかしたら先ほどの服の感想を話した彼は、実は楽屋ですでに司会の方と挨拶を交わしながら色々と話をして、本番で話すことがなくなっただけなのかもしれません笑。いやきっとそうなのかも。



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