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【エッセイ(ミニ)】モノレールに乗ったら。

モノレールに乗ったときのこと。

その日はお昼の日曜で、家族連れの姿もありました。

私が座ったシートの近くに
お母さんと小学校低学年?くらいの男の子と
3才?くらいの男の子の兄弟が座っていました。

やがてある駅に着くと
お母さんが「降りるよ~」と兄弟へ声をかけ
先に扉側へ歩きだしました。

お兄ちゃんもその後へ

弟くんもその後へ・・とそのとき

弟くんの足が私の足を踏んでしまいました。

でもお母さんもお兄ちゃんもそれに気づくことなくモノレールを降りて離れていきます。


弟くん 『!!』(←私の足を踏んだと気づき私の目を見る)


私 『!!』(←とりあえず弟くんと目を合わせる)


弟くん 『...』(ペコリ)(無言で)

私 『...』(ペコリ)(無言で)


弟くんはきちんと私に頭を下げてくれました。

私は大丈夫よ~とそのあと笑って言いました。

私が笑ったのを見てから、弟くんは
お母さんとお兄ちゃんについていきました。


モノレールの扉が開閉するわずか数秒のことでした。

声のない「ごめんなさい」が可愛かったです笑。



それにしても幼い子どもはやっぱり不思議ですね。

生まれて3年くらいのあの男の子が私に謝ってくれたということは

「人の足を踏むこと」はイケナイこと

「頭を下げること」は謝る動作

ということをきっともう知っている、ということなんですよね。

子どもはいつの間に社会での「いろいろなこと」を覚えているのでしょう。

お兄ちゃんが誰かの足を踏んでお母さんに怒られているのを見たのでしょうか。


ハッとして、考えさせられる瞬間はいつもいきなりやって来ます。


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