明治通り、対岸の歩道
普段、明治通りを渋谷から原宿方面に、キャットストリート側の歩道を歩いて会社に行く。
でも今日、ただ何となく逆側の歩道を歩いてみた。そこには似て非なる景色があった。
たとえば、ポールスミスの路面店のディスプレイがいつもすごくカラフルなのは知っていた。でも、3階部分に大きな看板が出ているなんて知らなかった。いつも真下を歩いているから。
明治通りの街路樹はとても背が高い。ビルの6-7階に届くほどだ。太くはないが強い幹が伸びて伸びて伸びた先の葉っぱが、かすかに色づいていた。豊かな葉っぱの中でも、高い位置のしかも内側の葉っぱだけが淡く黄色く色づいているなんて知らなかった。いつも真下から見上げているから。
向かって右にかかる歩道橋を見るのも不思議な感じがした。反転しただけなのに、あまりにも見える世界が違うので、はからずもうきうきした。
信号待ちがめんどくさいというだけで、通らないことにしていた対岸の歩道。同じような朝の同じような風景があまりに違って見えて、新鮮だった。道中で、自分が8つもの自販機の前を通り過ぎているなんて気づいていなかった。近すぎて見えなかった景色が見えた、良い朝だった。
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