6月8日

 先日、住民税の請求が来た。思ったより金額は少なかったが、無職には手痛い出費になる。しかしこれは想定内。請求が来る時期だと流石にわかっているから覚悟はしていたし、“思ったより”少なくて済んだのだから、ショックは受けなかった。
 今日、健康保険料の請求が来た。想像の10倍の金額。4月早々に、保険年金課で説明を受けた時、このような話は聞かなかった気がしていたが、私は何か、聞き間違いをしていたのだろうか?
 一昨年、丸丸一年間仕事にありつけず、昨年、それを取り戻すかのようなご褒美職に就いたものの、大きなヘマをした挙句に身体を壊して途中リタイアした。不運の一年分をチャラにした気でいたが、未だ社会復帰出来ていない現在、月々の健康保険料だけで破産しそうである。
 国民年金の減免申請は通り、4分の3の支払いで落ち着いたのも束の間、パニックになった。
 インターネットで調べると、住民税も国民健康保険も、減免の余地があるかも知れないとわかった。予定外の動きが苦手なため、明日にしようと思ったが、落ち着かないので市役所に走る。閉庁一時間半前。窓口はいずれも空いていた。
 住民税の減免申請に、必要な源泉徴収票を持参していなかった。出直しであるが、申請は出来るようでホッとした。
 健保の方は、書類を用意し、郵送すれば審査を受けられるらしい。もらった申請用紙を持ち帰った。
 国民年金の減免も、7月分からは再申請しなければならない。仕事を探す一方で、無職でいるにもぼんやりしているわけにはいかない現実に、あたふたしている。
 働きたい…と思う。
 しかし、したくない仕事はしたくない。心と体の拒否反応は消えない。
 占いは未だ当たらないが、相変わらずぞろ目生活だ。かれこれ4ヶ月も家に籠っていると、その心地良さにも甘んじている自分がいる。贅沢さえしなければ、何とか穏やかに生きている今日この頃。しかしこの時期、ただ生きているだけでも、この国の国民として、決して少なくはない金額を持っていかれるのだということをはっきり思い出さされた。
 毎日小さな幸せに目を向けながら暮らしているが、道さえ開ければ社会に戻る覚悟は出来ている。しかし未だ、道は見えない。

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