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釉薬かけ

こんにちは。
今日は釉薬を掛けるお話です。

さて、「器が出来るまで」のお話も
終盤に入ってきました。
本当は、「山から粘土層の土(ストックあり)を
掘り起こして、粘土が出来るまで。」
など、細かく話し出したら
夜が明けるぜ?と言うほどありますが、
この辺は、また別の機会にしますね。

今日は、「釉薬をかけよう」です。
釉薬は、数種類の原料を混ぜて作られます。
溶かす役目の長石(ちょうせき)、
ガラス質になる珪石(けいせき)
後は、カオリン(粘土の仲間)、石灰などを
どのぐらい溶かす釉薬にするか、
どのような色合いにするかで分量が決められ、
その他、色材(鉄、銅)なども入れ調合されます。

織部(おりべ)釉は酸化銅と言う色材をいれ
化学反応で緑色にします。
(ざっくりな説明~)笑

釉薬かけの話に戻ります。

お皿の釉薬かけ

大きなお皿を掛ける時は、
写真のように道具の上に乗せて
手の跡を着けずにかける道具などを使います。
釉薬を混ぜる基本は、「しゃく」と呼ぶ、
柄杓(ひしゃく)を、
底からまっすぐ上に持ち上げるようにして
かき混ぜます。
なぜなら、金属製の色材は沈殿しやすい。
カレーやみそ汁を混ぜるように、
横にぐるぐる混ぜていたら
一向に底の沈殿物は浮上しないからです。
もちあげて、沈むのをまた持ち上げて・・
を繰り替えします。

そして、釉薬が掛けられた
作品の台部分をきれいにふき取って、
たりっと垂れた釉薬なども取り除きます。
あまりに大きい物や、
狙って垂らしたものではないのを残しておくと、
焼いている最中に、つつつ―――と垂れて、
作品と釉薬が窯道具にくっつく。
なんていうアクシデントが発生してしまう
恐れがありますからね。

そういう作品に限って、すごくイイ形だったり、
綺麗な色をして焼けた作品だったりするんです。
そんなことになったら泣くに泣けないです。
不安要素は取っておきましょうネ。

釉薬を掛けられて仕上げもされた作品、
次は窯に入れる番ですね。

ちょっと待てよ・・・。
窯(詰め)の写真撮っとかなくちゃ。
いや、昨日焚いたとこだっけ。
窯詰めの瞬間を撮りそびれているようです。
やばいよぉ~何とか探し出さなくちゃ(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館ブログ


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