ロミオと呼ばれたオオカミ ニック・ジャンズ
Am 27. Februar
A WOLF CALLED ROMEO
Nick Jans
「恐怖心は事実によるものではなく、感情によるもので、オオカミを観察する時間などほとんど持たなかった人たちによってあおられてきた。」
オオカミに喰われる!
。。。とね、ホモ・サピエンスはのたまうけどね、実のところ、喰われた人ってちょびっとしかいないらしいよ。。オオカミより交通事故の方がよっぽど怖いよね。
そんな今なお語り継がれる「赤ずきんちゃん」によって、極悪非道の汚名を着せられっぱなしのかわいそうな獣、オオカミさん。
ホモ・サピエンスどもに絶滅寸前まで追い込まれたトラウマでもって、やつらに会わないようにと、隠れ住む。。。が、そんな中で変わり者が現れた!
ーうちに黒いオオカミ遊びにくんだッ!ー
その「変わり者」の名はロミオ。
ージュリエット役のうちのダコタちゃん(ラブ♀)に会いにくんだッ!ー
そんな犬にも人間にもフレンドリーなでっかい黒オオカミ、ロミオに首ったけの著者。
彼に近づきたい、けれども、彼の野生も守りたい、で、葛藤しつつ、彼を見守る。
そうこうするうち、ロミオは人気者、生きる観光名所になっちまう。
ー俺のロミオくんに近づくんじゃねぇッー!!!ー
嫉妬心をなだめつつ、やりすぎ無礼な観光者からロミオを守るぜッ!
でもね、人間という生き物に近づきすぎた野生動物の運命はね。。。
これはノンフィクションなんだ。
ハッピーエンドじゃない。
考えてみようよ、本当はよく知らないオオカミという動物のことを。
考えてみようよ、自分のことしか考えない人間という動物のことを。
もう、地球上に彼ら「虐げられたもの」が住める場所なんかないんだね。
ぼくら人間様はいつだってやりすぎなんだ