にのあし

[hanpo]とは?

 ナガノで暮すマイノリティを生きる僕らのために、僕らが作るフリーペーパー             

に、なるといいな。


 子ども達の中で「生き方を知りたい、居場所が欲しい」という声を耳にします。そうした居場所を見つけられない子どもたちは、大人には打ち明けられず暗闇で孤独を抱えて、多くの子ども達が苦しんでいて。暗闇の中で一歩先と立ちすくんで足が動かない時の差は、一歩じゃなくて無限にも思えるほど果てしないものに感じます。
 僕ら長野で生きる経験者は半歩先を踏み出して、それぞれの道を見つけていますが、もう一歩の足はまだ暗闇を覚えている。
そうした経験者たちは、まだ暗闇の中の子達に手を差し出せる距離にいるはずです。

でかくて狭い長野。

長野は大きい、でもそれぞれの地域にはそれぞれの理由でやっぱり、息苦しさを感じている。交通網だったり、地元の人だったり、村社会だったり、 それを辛い思いをしている子達に伝えていくのは同じ長野の土地で半歩先を生きる僕らの努めだと思っています。
そうした我々の声を子ども達に届けるための機関を我々「hanpo」とする。




 僕は自分自身不登校を経験してきて、いまは長野で不登校の子たちに過ごしやすい居場所を作りたくて、フリースクールやフリースペースを作りたくて、これまで結構いろいろな方法で挑戦してみた。

 自分と同じように不登校の子ども達にとって、どうしたら居心地の良い居場所ができるのかとずっと考えてきまた。多くの子どもたちと接するうちに気づいたのは、不登校の子ども達だけが生きづらさを感じているわけじゃない、学校に行っている子達も学校に行かないという選択肢が無い子達はもちろん苦しい。でもそれだけじゃない、僕は自分の置かれている状況に「不登校」というカテゴライズをされていた、でも、不登校が社会問題として認知され表面化されることにより、ある種仲間と居場所を与えられたと言えなくもない。では、それ以外の人はどうなのだろう、まだ社会問題として表層化していない、もっとマイノリティな事情を抱えた子たちは、どうしたら居場所を持つことができるだろう、どうやったら自分と同じ思いを持った仲間を作ることができるのだろう。


そんな思いを何人かの仲間に話して立ち上げたのがこの春から僕たちマイノリティの経験者が今の名もなき(カテゴライズされていない)当事者たちのために作る通信文「hanpo」です。

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