大人を信じられない君へ①

大人を信じられない君へ


 hanpoに声を寄せている人は、誰しも、自分の思いをおおやけにしているわけじゃない、今だって苦しい思いをしている人だってたくさんいる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇                                      
HN///ボヘミアンドッグ

この文章を読んでくれている方へ。こんにちは。初めてまして。あなたは、どんなことを思ってhanpoを手にしたのでしょうか。たまたまあったから手にとったのか。それとも、何か今の自分に響く言葉を求めて? いまから僕が話すことは、心を揺さぶったり、何か指針を示せるようなものではないかもしれない。けれど、よかったら聞いてほしい。僕は今27歳。たぶん、あなたよりも年上なんじゃないだろうか。あなたが⒑代だとすると、僕があなたと同じくらいの頃、僕の周りに頼りになる大人はいなかった。親の生き方もあまり参考にならなかった。先生の言うことで何か自分の心に響いたことなんて一度もなかった。だから、僕が語ることも、話半分に聞いてもらって構わない。それでも、僕は聞いてほしい。

今から語るのは、僕があなたと多分同じ年くらいの⒑代の話と、⒛代のいまの話。まずは⒑代前半までの話をするね。
僕は保育園から中学校まで、よくイジメにあっていた。ずぶ濡れになったことも、頭から血を流したこともある。嫌だと反応すると、むこうはより手をだしてくる。
中学生だった頃は自転車通学だったんだけど、鍵をよく無くされた。パニックになると,うまく喋れなくなった。それでも大人には頼れなかった。
「大人は頼れない」という考えに至った話は、小学校の頃に遡る。
小学校1、2年生の頃の担任は、女性だったが、ものすごくブチキレる人だった。かけ算の授業が始まったとき、僕は教わる前にかけ算が既にできた。
先生の前で「かけ算は僕にとっては簡単です」という旨の発言をしたら、10000×10000の筆算を黒板に書かれ、「じゃあこれを解いてみろ」と大きな声で言われた。2×8とかの次元でやっていた僕が、それより何桁も多い計算なんかできない。それに、かけ算の筆算なんかやったことがなかった。
「できないです。」って僕は言った。

先生は僕をバカにしたように汚く笑った。僕は正直に簡単だと感想を言っただけなのに、なぜこんなことになるのか分からなかった。子供が自信をつけて長所を伸ばせるようにサポートする、できないことをできるように手助けするのが、先生の役目なんじゃないだろうか。意味がわからなすぎて、先生に対して恐怖しか感じなかった。

また別のとき。給食のミートソースが入った鍋を運んでいたら、盛大にこぼしてしまった。これも、その先生が見ていたから。先生の前でこぼすなんてことをしたら怒られる、そう考えると、緊張やパニックが混じってしまって、誤って鍋をこぼしてしまったのである。
先生は以前のように僕を怒ると、「あなたは他の人よりもできないのだから、このゴミをゴミ捨て場に捨ててきなさい」と言い、ゴミ袋を手渡された。ミートソースを拭いた紙が詰まった袋だ。さっき話したように、僕は恐怖を感じるとパニックになる。ゴミ捨て場に向かうも、場所がわからなくなり、そのへんに捨てた。「はやく教室に帰ろう」そう思い、後ろを振り返えると、
先生が立っていた。後をつけていたのだ。「そんなに簡単なこともできないなんて」そう言うと先生は、近くにいた年上の小学校4年くらいの3人に声をかけた。「あなたたち、コイツのことを笑ってあげなさい。」と。最初は戸惑った3人であったが、僕のことを笑ってきた。
思い出すのが本当に辛い。でも、ここに僕の「大人への認識」を根付かせた原因が全部詰まっている。
大人は信用できない。自信と大人への信用を失った僕は、よりイジメにあった。

ここまで話したことを振り返ってみると、どん底みたいだよね。でも、今は楽しく暮らしているよ。うほうほ。
周りに多くの友達や知人に囲まれて楽しく暮らしているよ。自信もついた。僕が「半歩先」に進めたのは、大人との出会いじゃなくて、同世代との出会いがきっかけなんだ。⒑代後半の出会いと、⒛代前半の出会い。
続きの話は改めてしたいのだけど、今日は最後に、これだけ言わせて欲しい。これから先、僕が子供を持って、その子供が一回でもイジメを受けたのであれば、まずはいじめてきた子供の親に報告する。近所付き合いなんてどーーでもいいから。もし先生がイジメをしてきたのなら、
その事実を学校につきつける。改善しなかったら、第三者機関なり
法に頼る。自分の仕事は絶対に休む。親同士の繋がりも、仕事も、
マジでどうでもいいから。
大人は頼りにならないかもしれない。でも、もしあなたが、僕が子供の頃と同じような環境にいるのであれば、少なくとも僕は、
絶対に助けたいってそう思っているよ。

もし、いじめにあったら
 もし、いじめにあったら、どうしたらいいだろう、そして、
自分以外のいじめを知ってしまったらどうしたらいいだろう。
一つの方法としては、学校の先生や家族に相談するのがいいと思う。
 でも、いじめはいつも、子ども同士で起こるとは限らない、ボヘミアンドッグのように、先生が発端になることだってある。家族からされれば、
それは虐待と言えるかもしれない。
 そうしたら、他に話せる人がいればいいのだけれど、チャイルドラインや電話相談や児童相談所に電話するのもありだと思う。僕らでもいい。
同じ学校の中では言いづらいかもしれないけど、とにかく誰かに話すこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?