イグBFC4の感想49〜51


49.ハ道

 素晴らしいイグですね! ハ道ってなんのことかと思ったら、まさかのハラスメント。最初、あまりのパワハラぶりに読んでいて腹立ってましたが、ハラスメント検定だったのですね。
 いや、ハラスメント検定ってなんやねん、とツッコミたくなる要素が満載でした。
 まあしかし、私の勤めている会社にも似たような人がいるので、どうしてもその人たちの顔が頭をよぎり、やっぱり腹立ってきました(苦笑)。


50.夜船を食う

 とても面白かったです! みんなに恐れられていた船食い様と友だちになる。こういうお話すごく好きです。死体は怖いから二度としないでほしいとか頼む船食い様。誤解されててかわいそうですが、流された男はもっとかわいそうですね。船食い様の姿を見て恐怖からおかしくなってしまったのかしら……。大人になると常識に囚われてしまいますからね。この主人公は大人になっても船食い様と友だちでいられるのかな。そうだといいなと思いました。
 そしてとりあえず、私もぼたもちをめちゃくちゃ食べたくなりました。食べものの描写が美味しそうな小説ってとても良いですよね。私の中では美味しそうと感じさせてくれる小説って、それ以外の部分も面白くてハズレなしってイメージが強いです。


51.祝!映画化

 好きな漫画が実写化と聞くとたちまち不安になりますよね。私も最近では『幽☆遊☆白書』が実写化という一報を聞いたときは「実写かぁ。大丈夫かな……」という気持ちになりました。
 『無限の住人』も原作漫画が大好きですが、そういえば実写映画は観てないです……。なんかつらくなりそうだったから。『鋼の錬金術師』も実写化しましたね。これはNetflixで家族が観ていたので、一緒に観ました。ええ、アニメ版が観たくなりました。『るろうに剣心』と『キングダム』の実写映画は二作目くらいまでしか観てないけど、どちらも良かったですね。『キングダム』はとくに楊端和を演じた長澤まさみさんがとても良かったです。彼女の美しさ、強さを観るだけでも価値は充分にあると思います。あ、あと私は松本大洋さんの漫画が大好きなんですけど『ピンポン』は実写版も良かったですね。名作だと思います。いま書いてて気づいたけどもう二十年も前の映画なんですね! 子どもが成人しちゃうくらい年月が経ってる! 歳をとるはずですね……。ああ、こわい。ちなみに『ピンポン』はアニメ版も最高ですよ。まあ、原作漫画が一番アツイですが。
 と、実写化に関してはいろいろ言いたくなりますね。身を持って知りました。
 この作品の流れるような語りは読んでいて心地よいですね。実写化に関してめちゃくちゃ語りまくるおじさんが目に浮かぶようです。
 ところで、ここで語られている原作は一体なんの作品なんでしょう? それとも実在しないものなのでしょうか。実在しないのだとしたら、本当にありそうに感じさせることがすごいと思いました。
 

 さて、ようやく全作品の感想を完走しました!
 すべての作品に感想を書いて気づいたことがあります。
 普段なら、少し読んで「つまらないな」とか「難しそう」と思った段階で読むのをやめて飛ばしていました。
 私には自由な時間が少ないのです。通勤電車の中や、夜に寝る前のほんの少しの時間だけが私に与えられた、ひとりで自由にできる時間です。とても大切なのです。読みたい、見たい、やりたいことはたくさんあります。だから「つまらない」と感じたら即とばしていました。
 でも、感想を書くためには何度も読みこんで理解し、自分の中に落とし込むことが必要です。自分の好みではない作品でも、くり返し読むことで「ああ、こういうことか」「なるほど、面白い」と理解できたり、面白さに気づくことができました。
 何度も読むと愛着も湧いてきます。イグBFC4の全作品にはとても楽しませてもらいました。
 それから、ここまでご覧いただいた方々にはおわかりかもしれませんが、私の感想は本当に、思ったことだけを書いています。
 面白かったとか、その作品を読んで思い浮かんだことだけで、難しいことはいっさい書いてません。
 感想はそれくらい気軽でいいと思います。ひと言「面白かった!」だけでもいい。「つまんね」だと心が折れそうになるかもしれないけど。でも、なんの反応もないことが一番さみしいです。
 こんなこと書いたら批判されるかも、とおそれないでほしいです。もちろん、作者の人格否定などいきすぎたものは絶対によくないですが。
 自分で作品を書いていていつも願うのは「感想がほしい……」ということです。きっと皆さんもそうだと思います。もっと皆さんが気軽に感想を書くことができるようになればと思います。
 それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。





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