バウルーでホットサンドを作る朝
『マツコの知らない世界』が好きだ。正直なマツコは美味しいものや興味があるものには「美味しい」「これ欲しい」と言うし、これはちょっと、と思うものには「これはちょっと」と正直に言う。そしてマツコは人によって態度を変えない。相手が著名人でも一般人でも等しく思ったことを思ったままに伝える。そしてマツコの一番すごいところは、あれほど正直に言葉を発しているのに決して人を傷つけないし、見ていて嫌な気分にならないところだ。
通常放送は録画しているし、再放送があればついつい最後まで見入ってしまう、とにかくはずれ回がない神番組。ぽつんと一軒家との2大巨頭だと思う。所さんのダーツの旅を入れて3大巨頭でもいいな。
おっととっと、話が逸れたな。マツコの知らない世界の話。で、調べてみたら2015年の10月20日に放送されたらしい「マツコの知らないホットサンドの世界」を見て、わたしはホットサンドメーカーバウルー(シングル)を手に入れたのだ。と、さらに調べてみたら、わたしがAmazonの森でこれを購入したのが2020年の3月であることがわかった。そうなのだ。放送してからすぐに、わたしは楽天もアマゾンも探し回ったのにどこも品切れ状態で買えなかったのだ。マツコの経済効果よ。しばらくして入荷のお知らせが来て見てみたら価格高騰!マツコの経済効果よ!というわけで放送以降数年もの間、バウルーへのたぎる想いを拗らせたりすっかり忘れたり、ひそかに思い出したりしながらバウルーのいない生活を送った後、4年半後にようやく念願のバウルーを手に入れたということがAmazonの購入履歴で分かったので、これはもう物語。バウルーを知った日からわたしがバウルーを手に入れるまでの物語。
あ、物語の途中は割愛です(もうすっかり忘れた)、バウルーの話。
バウルーで作るホットサンドは具材を盛り盛りに入れてぎゅっとプレスして焼くのが醍醐味(たぶん)なのだけれど、わたしはいつも及び腰ではみ出さないように控えめに具材を置くので、仕上がりがなんだか物足りない。具材ができるだけたくさん入るようにと見た目が好みのダブルではなく、あえてシングルを選んだっていうのに、なぜわたしのホットサンドはいつもこう物足りないのか。はみ出すことを恐れずに盛り盛りに具材を置く勇気が足りないからだな。
と、買ってから毎日バウルー使ってます、みたいな感じで書いてしまったけれど、数ヶ月間すっかりその存在すら忘れていたバウルーで久々にホットサンドを作ってみたらやっぱりなんだかボリュームが物足りないけれども、それでも美味しいホットサンドができて、小さく喜びをかみしめている、という話です。
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