夜のキッチンで、ワインを一杯
もうずっと、平日の夫は帰りが遅い。
月に数回、今日みたいに出張の日もある。
夜。怒涛の一日をなんとか乗り越え、息子を寝かしつけて、しんとしたリビングに戻った瞬間。私はいつも、その散らかり様に呆然とする。
絵本、積み木、人形や、ボールや、ありとあらゆるオモチャというオモチャが、部屋中に、というか廊下や洗面所や玄関にまで、飛び散っているのだ。
棚にあったはずの本や書類はぽいぽいと放り出され、サプリや薬をまとめているプラスチックケースは丸ごと床にぶちまけられている。
缶詰た