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お盆、グリーフについて考える

お盆ですね。
私は昨日、お墓参りをして、迎え火を焚きました。
いま、魂が戻ってきているのでしょうか。
いまはもう、楽になっているのでしょうか。

少し、気持ちが辛くなってしまいました。
お盆だからというより、夏になると思い出すことがあるからです。

暑い夏の日、家族を精神科病院に入院させました。
蒸し暑い中、面会に行くためにバスを待っていたことを思い出します。
医師にも看護師にも不満があり、なぜもっと意見を言わなかったのかと、今でも後悔しています。私自身が医療従事者だからこそ、よく知らないくせにでしゃばらないようにと、我慢してしまいました。


昨年の夏は、グリーフケアの講習を受けて勉強していました。
他の受講生と死別や悲嘆の話をしていた昨年の夏よりも、なぜか今年の夏の方が揺れています。


最近、グリーフ関連のことを読んでいて、「公認されない悲嘆」という言葉を知りました。
これは、社会に認められにくい悲嘆のことです。
例えば、流産や中絶、ペットの死、身近な人の自死、同性愛や不倫関係のパートナーの死などにより辛い思いをしていても、そのグリーフは他者にはわかりづらいため、喪の作業や回復が進みにくくなるそうです。

これを読んでいる方の中にも、様々な感情を抱えながら、お盆を迎えている方もいらっしゃると思います。
死別による辛い思いはそう簡単には変えられないかもしれませんが、お盆や法事などの行事ごとに、喪の作業を行うことで、少しずつ受容できるようになるという考え方があります。
ご先祖様や大切な人を思いながら、心穏やかなお盆をお過ごしください。

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