教員採用試験に一発合格したよ

 こんにちは。冬が寒くてよかった、君の冷えた手をポケットに誘ういい理由になる、みたいな歌詞、いいね。ちょうど寒くなってきたからなんか、いいなと思います。BUMP OF CHICKENの”snow smile”です。ここ1か月くらい、BUMPが私の中で来てる。今更??

 はのとです。初めまして。


 いやー、このタイトルで記事が書けて本当によかったです。安心しました。いや、安心というよりは、むしろ不意を突かれたような気もしますが、まあいいでしょう。これで晴れて、私も進路が決まったというわけです。

 地元の教員採用試験を受けました。高校英語です。倍率はすごい高い訳じゃないですね。頑張れば受かるよってくらい。でも、私は人より頭が悪いので、頑張ればのボーダーが高いです。残念ながら、余裕ではまったくなかった。

 だから2年生の夏休みから勉強を始めました。よく頑張ったと思いますよ。でもね、今から考えると、ちょっと勉強しすぎたかなって感じもある。そこまで切羽詰まらなくても受かったんじゃね。とは言え、やりすぎるに越したことはないよね。やればやるほど安心に繋がるから。教養も増えるし。


 大学の先生がね、まずは一次を通らないことには、って言ってて。二次は一次が終わってからでいいって言ってたのを鵜呑みにして、本当に一次が終わるまでは何もしてなかったです。だから結構焦った。最後の1か月辛かった。

 面接ってさ、まじでコミュ力だと思うんですよ。日頃人と話すことに慣れていれば、そこにストレスを感じなければ、きっと、緊張は当然するとは思うけど、はきはきとした喋り方に現れると思うんです。

 だけど、私のようにコミュ力の欠片もない、友だちに、「あ、本当のやつ出た」って言われるくらい取り繕う余裕もないような人には、ちょっと厳しいところがあります。知らない人と話すってだけで胃液が上がってきそうだし。限られた時間で簡潔に自分の伝えたいことを伝えるなんて、しかも当日にならないと何聞かれるか分からないなんて、そんな厳しいことありますか。

 練習し過ぎてもだめなんです。想定外の質問が来たときに分かりやすくてんぱってしまうから。だから、ある程度の想定できる質問には答えの軸を作っておいて、あとは自己一致を図るというか、何を聞かれても矛盾しないように考えをまとめておくくらいに留めておきました。

 結果ね、個人面接はまあ、上手くいったと思います。自己評価と実際の点数が割と近いです。だけど、集団面接とか、グループで行う系の試験。あれはきつかった。自己評価めっちゃ低い。実際にはちゃんと取れてたんだけど、自信は全く持てなかったです。

 集団でやるとさ、どうしても他者と比べるのが簡単になるじゃないですか。それに、他の人と意見が被ったときに、それをどう自分の言葉で表現したらいいのか、それとも答えを変えるか、迷ってしまう。協調性に欠けているので、流れを上手く汲むこともできなくて、早まったり被ったりしてしまって、あーやっちまったなと。

 反省点ばかりでした。


 同じグループに、すごく堂々とした態度の受験生がいて、回答もしっかりしていて、あ、この子は受かったなって客観的にすごく思える子。帰り道同じになって話していると、教育学部であることが分かりました。なるほど合点。

 子どもが好きで、教育が好きで、学校が好きで、そういう心の底からの熱がすごく伝わってくるような話し方でした。私だって負けないくらい強い気持ちを持っているはずなのに、それを表現できるか否かで合否変わるなーと。


 本当に自信がなかったので、私は来年度社会に出る気持ちの準備ができていませんでした。1年遊ぼうと思っていたくらいです。学生生活勉強しかしてこなかったので。だから結果を見て、最初は驚いて手の震え止まらなくて、一緒に結果を見てくれた恋人に心底心配されました。

 「すごいです。夢叶えたんですね。すごい。」その言葉で、私の涙腺は崩壊しました。あーーー、私、頑張ったんだ。報われたんだ。学生生活、私の大学生生活、この瞬間のために捧げてきたんだ。そっか、これか。得られたものは、これか。

 実感は湧かないし、自分が教員に向いているかと問われれば、答えは否です。打たれ弱いし、メンタルも安定しないし、すぐ泣くし。完璧主義だから仕事は完璧に遂行しないと気が済まないし。向いてないです。でも、これしか、私にはこれしかないの。夢だったから、小学生のときから。

 受かってしまったからには、もう、やるしかない。そう思って、覚悟を決めています。あと40年。私は学校の先生として働くんだ。そっか、教壇に立つんだ。何度も憧れた教壇に立って、夢見た自分の生徒たちと笑う。そんな日々が待っているといいな。待っているといいなじゃだめか。自分で作らないと。


 自分の合格には自分が1番驚いているし、未だに信じていません。だけど、自覚なんてものは後からついてくると信じて、いよいよ終わってしまうことが確定した大学生生活を楽しもうと思います。卒業できる程度に気を抜いて、やりたいことやって、たくさん遊んで、後悔ないように。


 とりあえず、今度の学園祭。最後の学園祭、絶対いいものにするぞ。

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