自分で褒めるしかないって話

 拝啓 自己肯定感さま

 お元気ですか。こんにちは。はのとです。

 最近の子どもたちは自己肯定感が低いみたいです。それを上げるのも、今の教員の大切な仕事なんですって。

 幼い子どもが自己肯定感低いって、なんかこう、嫌な感じですね。

 かく言う私ですが、自己肯定感は低いのか高いのか分かりません。昔からね、自分のことは可愛いと思って生きてきたんですよ。だって、物心つく前から、可愛い可愛いって育てられたんで。すれ違いざまに可愛いって言われながら育ってきたんですよ。純粋な私は、自分は可愛い生き物なのだと錯覚して育ったんです。

 でね、実際どうかと言うと、まあ今でも可愛いって言われることは普通にありますが、大抵の女性はそうだと思います。だって、女の可愛いは挨拶ですから。だからね、大方の可愛いは信じないことにしてるんです。

 で、気づいたら私は「自分のこと可愛いっていうキャラ」になってました。高校生くらいの頃からでしょうか。中学生の頃から予兆はあったかも知れません。

 隙さえあれば「あ、私今日も可愛い」とか平気で言います。前髪の調子がいいときは「今日なんかいつもより可愛くない?」とか言います。友人は「大丈夫、気のせいだよ」と返してくれます。知り合いは「可愛い!」って笑ってくれます。この差です。後者は、可愛いと思っていません。でも、可愛いって言います。ここ大事。テスト出るよ。

 何が言いたいかって言うと、世の中に溢れる可愛いの内9割は嘘です。それに気が付くのが、私は早い方でした。だから、自分で自分のことを褒めようって決めたんです。自分ぐらいは、本当の可愛いを浴びせてやろうと。

 私は自分のことを可愛いと思っているので、だいたいの失態は許してもらえると思っています。困っていたらみんなが助けてくれると思っています。実際はどうであれ、自分くらいはそうやって甘やかしてあげないとやっていけません。

 こんなことを日常的に考えているのですから、私は自己肯定感が強いのか弱いのか、もう分からないのです。どっちが本心なのでしょうか。分かりません。何せ、顔は可愛くてもそれ以外に自信がないのです。顔は可愛いって言い聞かせられるけど、能力ばかりはそうもいかないんです。

 私、頭がよくないんですよ。運動もできなくて、人と、特に異性とコミュニケーションをとることが苦手なんです。友だちは昔から多くなくて、質はいいけど少ないです。むしろどっちかというと敵の方が多くて、というか敵を作りやすいんです。

 だから、私は人より劣っているから、人より努力しなくちゃいけないんです。人より頑張らないと、人並みにもなれないんです。人より頑張っても、人並みが精一杯です。

 だから、何事も私は頑張ります。時々休憩することもあるけど、その休憩が長くなってしまったりもするけど、でも基本的には頑張るんです。いいですか、頑張ることは当たり前なんです。

 分かってますよ。当たり前なんです。だけどね、当たり前のことだけど、当たり前が出来ない人だってたくさんいるじゃないですか。いますよね。だからね、褒めてほしいんですよ。勉強したくらいで褒めるなんておかしな話かも知れないですけど、些細なことでも褒めてほしいんです。褒められたいんです。

 で、ここで活躍するのが自分です。自分で褒めるんです。あ~私今日も頑張ったな~えらいな~って。そうやって、毎日自分を褒めてあげます。どうしてそうなるのかというと、誰かに褒めてって自分から言えないからです。こんなに頑張ってるんですよって人に言えないからです。アピールできないんです。だからね、みんなは私がこんなに頑張っていることを知りません。

 だから、私は自分を褒めます。そうやって、自分を認めてあげるんです。自分くらい自分の味方でいないと、私みたいに生きることが下手くそなやつに心の安寧は訪れないんです。

 って、普段から考えています。だから、たま~~~に誰かから褒められると、もうその日は記念日です。それくらい喜びます。単純脳なので。嬉しいです。褒められたし、もっと頑張っちゃおうってなります。褒めると伸びる典型です。

 これが私です。一体私は、自己肯定感が高いのでしょうか。低いのでしょうか。分かりません。自分が何を考えているのかも分かりません。

 高校生のときの先生が言っていました。「自分のことを知っている人なんていない。それが分かるのは、早くても死ぬとき。だから、分からなくていい。探すことが大事だ」まったく偉そうに言ってくれますよ。その通りじゃないですか。普段はすっとこどっこいでも、やれば出来るんですね。

 この考え方は、私にとっては不可欠です。

 ので、これからも自分が何者なのかを模索しながら、一生懸命生きていきたいと思います。当面の間は、どうして右目だけ視力が低下しているのかについて考えてみたいと思います。

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