綺麗事だっていいじゃんって話

 こんばんは。私、最近イチオシの漫画に「アメノフル」っていう作品があるんですよ。でもね、掲載順位がずっと低くて、私は大好きで応援しているのに、なんだか寂しいんです。どうやったら今以上に応援できるか、って考えるんですけど、とにかく単行本を買うしか思いつかなかったので、ちょっと遅いけど買ってきました。やっぱり表紙可愛い。

 はのとです、初めまして。

 元恋人に振られたときに、「はのとの話すことは全部正しい。でも、はのとみたいに綺麗に生きて来てないから、その正しさが辛い。綺麗に生きてきたはのとには分からないと思うけど。」なんてことを言われたということは、記憶に新しいですね。はい。私の話ですけど。

 私もそう思います。そう思うって言うのは、私の話は正しいってとこです。全部が全部正しい訳ないし、そもそも正しいってなんなんだって話ですけどね。

 この、正しさが辛い、っていうのは、かみ砕いていえば価値観が合わないってことだと思うんですよ。同じ正しいという価値観を共有していれば、それが辛くなんてならないはずですから。

 でね、その正しいってなんなんだと。何がどうなって一体正しいんだと。私の足りない脳みそ半回転くらいさせて考えたわけですよ。てかもう、ここんとこずっと考えてますよ。

 で、気づいたんですね。私の考えの根本には、いわゆる「綺麗事」があるんだっていうことに。綺麗事。なんか、そう言われるとすごく不快な感じしますね。

 中学生の頃、私は綺麗事なんて嫌いだって、中二病前回のことを言っていました。世の中綺麗事だけじゃ上手くいかないんだよ、と。いや、たかが10数年しか生きていないお前に世の中の何が分かるんだと、今になっては言ってやりたいですけどね。

 そんな私が、今は綺麗事を軸に生きている訳です。人生何があるかなんて分からないものですね。本当に。まあ、中学生の頃のちょっとした反抗期なんて一過性のものですから、きっとその頃にも綺麗事を信じる気持ちはあったんだと思うんです。

 まあそんな話はどうでもいいんですけど、とにかく、私は綺麗事と言われる大抵のことは正しいと思っています。まあね、中には「嘘つけ」って思う場合もありますよ。そこは臨機応変に頼みます。

 綺麗事の具体例は出てこないので、ちょっと割愛しますね。代わりに、彼との価値観の違いを大きく感じた出来事を紹介します。

 それは昨年の5月末。緊急事態宣言が全国的に明ける頃でした。それまで週に2,3回会うほどの関係でしたが、自粛のために2か月以上会うのを我慢していたんです。で、開けるから、久しぶりに会おうか、となったときでした。勿論、おうちから出ない約束でね。

 私は結構コロナビビりな方で、ほんの少しのリスクでも怖いって思っていました。自分が感染するのは構いません。でも、年配の祖母に移してしまったら。もし万が一のことがあったら。家族に移してしまったら。そんなことを考えると、自分だけ遊びまわろうなんて考えられなかったんです。

 でも彼は少し違いました。もちろんコロナは怖いし、感染対策だって最大限するけど、外食するし、遊びにも行く、みたいな。当時はまだ外を出歩く人が少なかった頃でしたから、私はそれすらも怖かったのです。

 そんな話をしていたときでした。

もしおばあちゃんに移しちゃったらと思うと、怖くて何もできない。
「まあそれは確かにね。」
それに、電車とか道中でもし知らない誰かに移しちゃったら、と思うと、なんかもう、どうしたらいいんだろう。
「それは大丈夫だよ。」
大丈夫?
「うん、だって、知らない人に移したとしても、それがはのとのせいだなんて分かんないし。知らない人なんだから、大丈夫。」

 この言葉には少し衝撃でしたね。何が大丈夫なんだか。知らない人でも、誰かにとっては大事な人で、何も大丈夫なことなんてありません。綺麗事、とはまた違うけれど、彼にはそういう考えが結構ありました。人はどうでもいい、みたいなね。

 だからこそ、自分のためよりも人のための方が動ける私の考えが、綺麗事に見えたのでしょう。感じられたのでしょう。人それぞれ価値観は様々ですから、仕方のないことです。そこは、すり合わせていこう、っていう歩み寄りが大事なんですよ、たぶん。

 私はね、誰かの役に立ちたくて、教員を目指しています。教員志望なんて、彼にとってはまさに綺麗事の塊だったでしょう。だって、私は綺麗な子としか言いませんし。子どもたちの将来のためなら、私はブラックでも頑張れます。自信があるので。

 なんか、書いている内に何がなんだかよく分かんなくなってしまいましたね。あ、私の好きな言葉は因果応報です。ちょっと悪い意味だけど。でもまあ、逆も然りってことで。いいことをすれば、必ずそれが自分に回ってくる。そう信じています。

 だから今日も、私はいい人でいたい。明日も、誰かの役に立ちたい。

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