元彼がストーカーになる確率って話

 こんにちは。明日からクリスマスですね。世はカップルのコスプレをした人で溢れていますけれども、私も例に漏れずコスプレしていきたい。心を強く持って生きていこう。

 はのとです。はじめまして。


 私の元恋人はまじで頻繁にブログに登場するので、もうどの記事を貼ったらいいか分からないんですけど、とりあえず直近のやつを貼っておきますね。

 概要だけかいつまんでおくと、今年の6月に、2年間付き合っていた恋人に振られ憔悴しきっていた翌日、死のうと思って別れたけど死ねなかったからやっぱり戻りたいと言われ、私の感情を弄びやがってという気持ちになり、というか死のうとしたとか簡単に言うなっていうか、死にたくなってるのに相談できない相手が恋人なわけないとか、とにかく感情のパラメターが悲しみ100だったのが怒り100になりました。散々傷つけておいて何を。

 だから、彼は就活が上手くいかずに精神的余裕がない時期だったので、色々落ち着いてから、まだ気持ちが残っていたらその時に連絡して、私から連絡することはないから、と言ってその場は終わり。で、11月頭の学園祭が終わり復縁を迫られ、私にはやっぱり怒りが残っていたので戻りませんでした。


 はあ、長いね。これで完結かと思うよね、普通。だって、わりとコテンパンにしたの。あのときのあれが嫌だった、あれもあれも、それも嫌だったしあの言葉も嫌だった、みたいな。列挙ですよもう。言葉選びも酷くて、なんならちょっと言い過ぎたと反省したくらいです。


 そして物語はさらに動きます。もう止まってくれ。先日ね、あ、私軽音楽部に所属しているんですけど、冬のライブがあって、もうそれは楽しくて最高にエモくて、素敵な思い出になったんですよ。で、そのライブが終わった翌日、彼から話せないかと連絡がきました。

 さすがに察するよね。だってさ、それ以外に話すことなんてないし。ラインじゃだめで、30分かかるって言われたし。まだ何か私に言いたいことがあるのか、と。あんだけボロクソ言ったのに、まだ何かあんのか。むしろ文句か?文句なのか?やんのか?そんな感じで、まあ仕方ないので応じるわけです。


 案の定ね、復縁を迫られるパート2でした。本題に入る前に、冬のライブおつかれさま、バンド組んでくれてありがとう、みたいな業務連絡的なやつから入り、あの後誰誰がこんなこと言ってたよ、とか、褒めてたよ、とか普通の会話をしました。私は次の日早かったので、常に「巻きで、巻きで」と言いながら話を聞いていました。

 そして本題。「やっぱりはのとが好きだ」って。具体的にどんなことを言われたのかはあんまり覚えてないんですけど、とにかくそんなことをずっと言われました。ライブ中も日常的にも、ずっとそのことばっかり考えている。自分がこんなことを言える立場じゃないことは分かっているけど、またもとに戻りたい、と。

 私の答えは最初から決まっていました。彼の機嫌?忙しさとストレス度合い?に振り回され、私ばっかりが我慢をするなんて、やっぱり冷静に考えてこの先も無理だって。根本の性格は全く変わっていないから、同じことを繰り返すって。

 そもそも、別れたいって言われた原因の一つに、私の性格が冷めているっていうこともあったんですね。毎日ラインとか、毎日電話とか、用がなくても電話繋げてたいとか、好きって言ってとか、私そういうの全部無理なんです。自分の時間が絶対ないとだめ。縛られたくない。用がないのに電話とか特に一番ストレスでした。当時は気づいてなかったんだけどね。

 そんな冷え冷えの私の性格に耐えられなかったって言われて振られたのに、そんな状態の私ともう一度付き合って、むしろそっちにメリットなくない?また同じことでストレス溜められても困るし、これは変えられない性格だから仕方ないの。

 というわけで、学園祭のときに懲りたはずなのに、私はもう一度コテンパンにしてしまったわけです。それで相手を泣かせてしまいました。私が男だったら、相手の女友達にめっちゃ悪口言われそう。冷たいって。でもさ、気持ち残ってないんだから、その状態で希望持たせるようなことなんて言えないし。キープしてるみたいでズルいじゃん。

 そう言ったらさ、「もうキープでもいい」って言うの。「それは自分のためにやめた方がいいよ。私もするつもりないし。」って言ったけど、もうそれくらい周りが見えていないようでした。

 あのね、実はなんですけど、皆さんお忘れかもしれないですけど、私が振られた側なんですよ。自分勝手な都合で別れられ、2年間を水に流され、散々泣いて悲しんで最悪の気分になっていたところに、自分勝手な都合で元に戻りたいと言われ、感情を弄ばれたのは私なんですよ、実は。私が一方的に拒んでいるみたいに見えますけれども!!


 それでまあ色々言われてその都度言い返し、もう一縷の希望も残さないようにストレートな言葉を紡いでいったわけです。ある意味優しいでしょ、私。清々しいでしょ。てか、偉いでしょ。

 あのね、これだけ好きだ好きだと言われ、褒められ、こんなにいい人いないと言われ、さらにその裏には2年間の大切で幸せだった日々という思い出があるわけですから、そりゃあね、人間である以上、情は動く訳です。それはもう、めちゃくちゃに。あれ、やっぱ戻った方が幸せになれる?なんて。

 でも、情で動いていいことなんてないと思う。ここで情に流されて選択してしまったら、私はきっと後悔する。だから、自分に喝を入れながら答えていました。

 正直さ、今でも思うの。これ以上私のことを愛してくれる人なんて、今後の人生で出会えないかもしれないって。こんなに大切にしてくれる人いないって。愛することより、愛されることの方が難しいと思う。だから、やっぱり後ろ髪は引かれる。

 とは言えよ。とは言え、やっぱりね、慎重にならないとね。冷静にならないと。自分の幸せは自分で掴むものだから。


 とか考えながらさ、全然予告された30分を超過する時間の電話の末に、私は自分の気持ちをだいたい上手に伝え、「少なくとも今は戻るつもりないし、今後もこの気持ちは変わらない。」という意思をぶつけた訳です。偉いね。

 で、最後の最後に「お願いが2つだけある」って言うから、「まあ聞くだけとりあえず聞いてやろう。」って言ったの。どうせろくでもないお願いだろうからさ、聞くだけね。そしたらやっぱりろくでもなくて、「最後に一回だけデートしてほしい」って言われました。だから私は、秒を挟まずに「無理。」と返しました。

 でも彼は負けない。「家行くよ」と言われたときには、さすがに「通報するよ」でしょ。それでもさ、「もういっそ通報してくれ」って言うの。やばいよね、さすがにやばいと思いました。これはまずいって。だから、今までもきつい言葉使ってたけど、さらに語尾を強めました。

 「デートはしない。てか、できない。そもそも、ソーシャルディスタンス保つ距離より近くに来ないで。」

 それでも負けない。「俺にノーはないから。」ん?どういうこと?なんだ?俺にはなくても私にはあるよな?判断の自由あるよな?さすがにあるよな?もう訳分からん。そして眠い。明日早いのに。

 この時点で15分くらいは粘られていて、私はもうついに「あのさ、いい加減にして。電話切るよ。」と言ったら「じゃあせめて時間置いて考えて。」って言われ、もうここは飲んでしまいました。電話切った直後にはもう後悔したけど。でも、これ以上は時間の無駄だと思っちゃった。

 「いつまでに考える?」「もう答えは決まってんだけどな。」「まあまあ。で、いつまで?」「うーん、次のライブの初回練(2月終わりから3月頭の予定)かな。」「遠い。だめ、もっと近くにして。」「えー無理。」「分かった、じゃあもうクリスマスイブデートしよ。」「人の話聞いてる?しないから。イブは無理。」「何?男!?」「ちげーから!もう本当に鬱陶しいな。」「じゃあイブに連絡するから。」「本当にやめて。」「イブまでに考えといてね。」「あーもうわかったわかった、考えとく。」

 まじでこんな感じ。文字にしてみて分かったけど、これ、思ったよりやばくない?思ったよりちゃんとストーカーになりそうじゃない?ちゃんとしてない?私やばいじゃん。

 まあそんなわけでさ、2つ目のお願いはお願いじゃなくてただの愛の告白だったわ。「イブにデートして、海に行って、指輪持ってって告白するから。」って言われ、「デートはしないし告白の答えならさっきからずっと嫌だって言ってるでしょ。」って返したら、「そしたら指輪を海に投げる。」って意味分からんこと言ってた。自分が身投げするって言うと思ったから、ちょっと安心したのうける。


 本当にこんな物語の中だけみたいな話あるんですね。怖いよね、よく考えたら。21歳冬、危険かも。クリスマス、やばいかも。

 誰かとカップルのコスプレする予定もないし、もう本格的にトナカイのコスプレとかしようかな。

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