初恋って結局どれのことって話
こんにちは。人と同じものは嫌、でも変わりすぎるのも嫌、という典型的なだるいタイプなんですけど、最近のネイルは雀牌です。父の提案で母が描いてくれました。お気に入りです。出来ればピンフ書いてほしかったけど、難しいと却下されました。
はのとです。初めまして。
どうして急に初恋なんて考えたかって言うと、まあ特に理由なんてないんですけど、たぶん最近恋人と距離があるからですかね。ついそういうことを考えてしまいます。距離がある、というのは、喧嘩したとか関係が悪化したとかじゃなくて、就活してるからです。忙しくてピリピリしてるので、できるだけ関わらない作戦です。早く終わるといいな。
初恋って、自分が初恋だと認定したものを初恋って主張していいんですか?それとも、もう幼稚園のときとか小学校の低学年のときに抱いていたあのよく分からないけど好きー!みたいなやつから正確に数えた方がいいですか?それとも、嫌な過去は全部捨てて毎日が初恋でいいですか?ごめんなさい嘘です。
色んな初恋のパターンを考えてみましょう。
たぶん、二個目の仮定を採用するなら、私の初恋は小学一年生ですね。顔がかっこいい子がいて、優しくてみんなの人気者でした。で、私は母同士も仲が良くて、バレンタインとか普通にチョコ渡したり、年賀状交換したり、詳しくは覚えていないけどその子と一番仲良かったのは私だったんですたぶん。記憶の捏造だったらどうしよう。痛いな私。
ぴあぴあな可愛い好きですね、これは。これ、恋なんですかね。でも、中途半端に嫌なとこを初恋にカウントするなら、もうここから数えてしまいたい感じがします。
はい次。自分が初めて本気で好きだと悩んだとき。確か、小学校の5年生か6年生のときですね。顔がめちゃくちゃ綺麗な子がいて、性格は別に良くも悪くも、どっちかと言えばむしろ良くないみたいな子だったんですけど、スポーツ万能でおまけに頭もよくて、好きになりました。
でもね、私その子にあまり好かれていない自覚があって、だから妬みながら好きでした。わかるかなこの気持ち。めちゃくちゃに恨みながら、嫌いだって思ってるのに本当は好きで付き合いたいみたいな。小学生のくせにね。
で、初めてラブレター書いたのもその子です。返事来なかったですけど。あ、もしかして初めての失恋?気づいちゃった、、てか、私面食いだ、今自覚しました。過去を振り返ると、思わぬところで自分を知ることになりますね。
そんな気持ちをこじらせながら中学2年生ごろまで、たぶんその子のこと忘れられなかったですね。嫌いだけど好き、みたいな状態がずっと続いていました。可哀想。結局、最後まで好かれなかったどころか半分嫌われてましたね。ちなみに、アタックとかラブレター以外で一度もしてないんですよ。密かに心に締まっていただけなんです。人間的に、合わなかったんでしょう。悲しい。
中学時代は暗黒時代なので忘れたいですね。誰しも一度はありますよね、暗黒時代。好きとか嫌いとか関係なく、恋人がいることをステータスだと信じて疑わなかったあの頃。
とは言え、そんな中でも一度はきちんと恋をしました。中学二年生の頃ですね。3人いた本当の友だちの1人に振られたその子、学年が変わって私と同じクラスになって同じ委員会になって、なんやかんやしてる内に惹かれあった的な。今考えると可愛い。素敵。綺麗。それまではすっとこどっこいだった私も、その子のおかげでちゃんと人と向き合えるようになりました。
周りのイメージも変わってくれて、本当に感謝しています。ああ、いいやつと出会えた。
で、受験期になんとなく断った花火大会を皮切りに距離ができ、結局終わってしまいましたね。1年半くらいかな。いい思い出だ。一緒に帰ったりして、てか、それだけなのに、なんかそれでよかった。
過去をいつまでも自慢する人って、今が充実していないって言いますよね。やめましょう。過去のことは忘れましょう。
そして高校生。女子校に進んだ私には、恋など無縁。とか思うじゃないですか。初めはそうだったんですよ。恋なんかそもそもしてる場合でもなかったんですけど、恋人がいなくても友だちと過ごす日々がもう最高に青春でした。だからね、羨ましいとも思わなくなったんです。
あんなに恋人にステータスを感じていたのに。環境でこんなにも変わるのかと。いや、変われて本当に良かったですけどね。あのまま生きていたらろくな人間になっていません。
そして高校二年生の春。出会っちゃうんですよね、私の人生すらを動かしてしまった人に。ひょんなことから出会ったんですけど、最初はその人すごい嫌いでした。俗にいうチャラいタイプ。たらしというか、自分がモテることを自覚している感じの。鼻につきますね。
でもね、私も例に漏れず、惚れてしまうわけです。もう泥沼ですよ。絶対に振り向いてくれないくせに、振り向こうとするそぶりを見せるんですもん。あれ絶対わざとですよ。自分でもね、わかってたんです。こんな男ろくなやつじゃないって。でも、自制できませんでした。それくらい、恋って時に人を追い込みますね。
溺れるような恋。にしては可愛いものだけど、私が初めて本当の意味で恋をしたのはこのときが初めてだったと思います。だから、ある意味初恋。
思い通りにならないもどかしさ、嫉妬、優越感、色んな感情を教わりました。結局最後まで振り向いてもらえなかったし、いいように遊ばれていたような気もするけど、そんな経験が、私を強くしたと思います。
だって、おかげさまで、男はみんな狼だ、みたいなやばい固定観念を持ってしまったんですもん。いや、別にその人が狼だったわけじゃないけど、所詮男なんてみたいな卑屈な感じになってしまいました。だから、大学に入学した私は、必要以上に警戒心を強めてしまったのです。
そうして恋人どころか男友達すらできないまま、さらに異性と授業外で会話を交わすことのないまま過ぎていった半期。絶望的な状況、でも友人には恵まれ、いい日々を送っていました。
なんてごまかしましたが、相変わらずのすっとこどっこいは、入学二日目にして一目惚れをします。まあ、一目惚れというよりは、タイプの顔を見つけたって感じなんですけど。顔がタイプだったから、という不純な動機で決めた部活でしたね。ほんと、どこまで行ってもあほはあほのままです。
その人を見かけるだけで一日ハッピーで、目が合った日には一週間元気いっぱいで、話しかけられた日には今日死んでもいいみたいな気持ちになっていました。恋、なんでしょうか。今でもわかりません。
少なくとも、最初は付き合いたいとかの感情はもっていませんでした。だって、私如きが手に届くような存在じゃないと思っていたから。
で、なんやかんや半期終了後、夏休みの頭にお付き合いが始まりました。私にとって、中学生以来の恋人。大人の恋愛を知らない私は、恋人の一挙一動に振り回され、ぎゃーぎゃー言ってばかりの日々でした。
だから、今の恋人は、少しは大人になった私にとっての初恋。
たくさん恋をしてきたみたいですね、私。結局、どれが初恋なんでしょう。わかりませんでした。覚えていないだけで、幼稚園でもなんかあったかもしれませんしね。でも、それでいいと思います。思い出なんて、自分の中で完結するものですから。自分が納得すれば、いいんじゃないかな。
だから、私の初恋は小学生にしておきます。それ以降のあれこれにはつい言い訳をしてしまうから。純粋な気持ちで、私はこの人が好き!、って思っていたことに変わりはないですしね。それが、一番平和な結論。
とは言え、私は今の恋を人生最後の恋にするつもりなので、どうかお願いしますよ、恋人よ。どうか私を、墓場まで連れて行ってくれ。
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