新しい環境ってさ

 こんにちは。いつもタイトルに「って話」ってつけてたんですけど、なんか急に鬱陶しくなったのでやめました。でもたぶん気分は元通りなので、気づいたらここのタイトルも元に戻っていると思います。そんな適当でいいんかい。

 はのとです。初めまして。


 新学期ですね。新学期ですねって書き始め、前回もやった気がする。いつまで新学期の気分なんだか。まあでも、まださすがに新学期でいいよね。まだギリギリ四月も前半だしね。ギリギリ。明日から後半だから今日中に書かないと。

 新学期になりまして、私はついに大学四年生になりました。大学生活最後の一年間。今までたくさん、「〇〇生活最後の一年」ってあったけど、それもついに最後です。つまり、学生最後の一年間がついに幕を開けてしまいました。

 あっという間過ぎてもはや何も言えないけど、まあ最後だし噛みしめて色々後悔しないように、やりたいことは全部欲張っていこうとは思っています。


 欲張りたいんだけど、今は我慢しているものがある。それは、部活です。私の四年間を語るうえで、やっぱりどうしても部活が外せない。大学生の癖に、義務教育くらいの勢いで部活に参加していたので、やっぱり思い出深いですね。

 軽音楽部なんですけど、うちの部活は四年生の卒業ギリギリまで在籍することになっていて、四年生は各々就活等が終わり次第活動に戻ってくる感じになっています。私も今は、例に漏れずお休み中です。

 私がいなくても回っている部活を見るのはしんどいですね。寂しい。私副部長だったので、幹部でバチバチに部活を回していたので、なんかこう、戦力外通告を出された感じが否めません。そんなわけないんだけど。ただの代替わりだし、ただ進級しただけなんだけど。

 でもさ、私がいなくても部活が回るっているのは、ある意味とっても誇らしいことじゃないですか。だって、後輩がそれほどまでに大きく育ってくれたってことですもん。あんなに可愛かった一個下がさ、部をまとめて引っ張ってるの。感慨深いですね。

 いわゆる労害にはなりたくないので、後輩たちのやり方に口は挟まないです。好きなようにやったりいし、それで失敗したとしても、それはそれでいい経験になるしね。だから影からこっそり見ている。それはもう、まるでストーカーのように。

 それでね、この間久しぶりに大学に行ったので、久しぶりに後輩に会ってきました。部員のたまり場みたいになっている場所があるんです、大学に。部活のための棟がまず大きいのがあってさ、その中の1フロアがそんな感じになっています。

 そこに顔を出したらね、後輩たちが授業受けたり課題やったり勉強したり楽器引いたり喋ったり、とにかく自由に楽しそうにしていました。珍しい顔ぶれもいて、「お前ここ来る子だったっけ!?」なんて鬱陶しい声掛けをしてしまったことは忘れたいです。

 珍しい顔ぶれがいたってことは、その子、部活に溶け込めたってことじゃないですか。私本当に嬉しくて。今まではライブのときとか練習のときとか、必要最低限の場面でしか会えていなかったのに、こうして別にわざわざ来る必要のないところに、しかも、その子二年生なんですけど、その場には三年生しかいないところに、普通にいたんです。楽しそうに喋っていたんです。

 それだけでもうすごく嬉しくて。仲良くなってよかったねって、心の中ですごい思いました。そんなこと言うとなんかお母さんみたいだから言わなかったけどさ。

 あとね、私のことをすごく慕ってくれている二個下の女の子にも会えたんですけど、その子なんかもう、私に突進ですよ。背中からダッシュの足音が聞こえるかと思ったら、次の瞬間にはドーーーーーーンです。副反応で若干痛い左腕に命中。死。

 でもそんな姿が可愛くて。「はのとさーーーん!!!会いたかったですーーー!!いつから部活戻ってくるんですか!?!?!?」って。いや、三月中旬にいなくなったばかりだよ。大丈夫そう?まだ数か月は戻れなそうだけど、あんた大丈夫?

 どうしてそんなに慕ってくれるのか、その子は色々言ってくれるんですけど、どのエピソードにも心当たりがなくて困っています。記憶が美化されすぎていて、いや私そんなことしたっけ!?みたいな記憶の捏造もよくあります。まあそれでもいいです。いい方に勘違いしてくれてるならむしろ、万々歳ですよ。


 その子、新二年生なので、つまりこの間まで一年生んだったんですね。だから大学生になって初めての後輩が入ってきて。私キーボード担当で、彼女もキーボードなんですよ。キーボードって一生人数不足で、二人でいくつも回すみたいな苦行を強いられていたんですけど、ついに今年度まじでたくさん入ったみたいで、キーボード希望者が。

 それはそれですごく嬉しいんだけどさ、内心焦りはある。だって私上手くないし、文章読んでいただけたら分かると思うんですけど、可愛げも愛嬌もないし、ただただ一生うるさい最上級生なんですよ。そんなやばいやつ誘うならさ、可愛い一年生誘うよね、普通。

 うかうかしていられないなって。二年生のその子が入ってきたときも同じこと思ったけどさ、その子があまりにもピュアでまっすぐでいい子で可愛くて、そんな醜い嫉妬はすぐに消えてなくなりました。むしろ、自分でもっと頑張って実力で出番をつかみ取ってやろうと、珍しく前向きになれたんです。

 私にはそんな過去があるけれど、彼女にとっては初めての後輩。どうやら三年生の子に、「後輩いっぱい入ってきちゃってどうしましょう…嬉しいのになんか、素直に喜べない自分が嫌です…」って言ってたみたいで。分かるよ、その気持ち。


 それを打破するにはさ、どんなに醜い嫉妬が湧いてきても、とにかく後輩とかみんなの前では「いい先輩のフリをする」って方法しか、私は知らないんです。だから彼女にも言いました。いい先輩のフリしよ、そしたら後輩も好いてくれるし、同期や先輩も好いてくれるし、その結果、出番が増えるっていうウィンウィンな感じになれるよって。

 そんな上手いこといくかは正直分からないけど、もうそれしかないです。実際一番辛いのはさ、いい子たちが入ってきたのに、その子たちに嫉妬している醜い自分なんですよ。そんな自分をね、限られた場面でだけでも消すことができたら、少しは自分のこと嫌いにならないで済むかもしれない。

 だからそうやって後輩に言いました。「私が入ってきたとき、はのとさんもこんな気持ちだったんですか?」なんて聞かれちゃったからさ、超正直に「当たりまえじゃん!私初心者なのに、経験者でキーボード弾ける子が入ってきて、焦らないわけないしめちゃくちゃ嫉妬したよ。」って言いました。

 そしたらそれはそれで、「それなのにあんなにずっと優しくしてくれたんですか!?」って言ってくれました。本当につくづくいい子だ。でも、あのとき私がいい先輩のフリができていたから、今こうして、彼女からの信頼を得ることができているんだと思います。

 だからきっと、彼女も上手くいくよ。私なんかよりずっとまっすぐでいい子で、しかも演奏も上手で、愛嬌があってコミュ力もあって、笑顔が眩しい素敵な後輩なんだから、不安になることもあると思うけど、どうか負けないように、でも上手に逃げられるように頑張ってほしいな。


 なんて先輩ぶったりなんかしてますけど、結局私もまだまだただのすっとこどっこいなんで、部活に復帰するまでになんとか人間性をもう少しまともなものにしたいですね。

 あとこっそり楽器も練習しとこ。

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