大学から210万円もらった。

 こんにちは。今週はたくさん飲んでしまった。普段全然飲まないのに、日曜日に後輩と飲んで、昨日も後輩と飲んだ。後輩大好きすぎて病気なので、後輩と飲んだ日はとっても楽しい気持ちになれます。今も酔って書いているので、すでに文章のIQが普段以上に低いですね。すみません。

 はのとです。初めまして。


 気を取り直して、酔っ払いの私が途中まで書いた文章を、素面の私が添削しながら書きあげていきましょう。

 結論から申し上げますと、大学2年から4年までの3年間、あまりにも成績が良すぎて、大学が1年を単位に募集している給付型奨学金に採用され、合計210万円を手にしました。


 私の大学には、大学独自の奨学金制度があります。選考基準は成績、そして経済状況。たぶん。分かんないけど、それらを申請書に書いたので。あとは志望動機か。志望動機? 就活?

 毎年、年度初めに募集があって夏ごろに結果発表という形。で、基本的に学年が下の子が当選確率が高くて、学年が上がるにつれて、学科に1人か2人くらいという狭き門になります。たぶんあれですね、学年が上がると成績が落ちるからですね。知らないけど。

 毎年申請していたけど、1年生のときは通りませんでした。1年生だけは、高校時代の成績というよりも、経済状況が採用の有無を決めるからです。多分。

 1年生で奨学金に弾かれたとき、「ああ私は頭が悪いから、今年取れなかったらもう一生むりだ」と諦めました。賢明な判断です。私が大学入試を突破できたのは奇跡ですから。奇跡的に滑り込み、ギリギリの学力で、日々の授業についていくことすらままならない状況でしたから。


 でもね、気合と根性で様々な困難を乗り越えました。英語しか話せない授業で先生が何を言っているか分からなくても、一生懸命集中して、少しずつ聞こえるようになりました。課題も、人の3倍は時間かけてやりました。プレゼンの準備は、みんなが1週間前から始める中、私は3週間前から始めていました。

 そんな風にしてがむしゃらに努力をしていたら、私の最初のGPAは3.4でした。たぶん、悪くはない。当時の恋人にそのGPAを話したら、「え、すご」って言われたので、たぶん、悪くはなかった。

 そこで火のついた私は、さらに後期頑張って、GPAを上げました。3.6くらいだったかな。忘れたけど。いや、まじで大変だったよ。言葉にできないくらい、必死に単位とってた。必死に勉強して、必死に優秀なGPAを獲得した。


 それで2年生になって、1年生のときと同じ奨学金に応募した。結果は、採用。大学から70万円が振り込まれた。返済不用の給付型奨学金。返さなくていい。つまり、大学からのお小遣いです。

 勉強をしていたら、お金がもらえた。勉強に、給料が発生していたわけです。年で72万円だから、月6万円稼いでいるのと同じ。学生の本分は勉強っていうけど、勉強してたらお金もらえたんだ。私って、実は、結構、えらい、、?


 これで火のついた私は、2年生も同様に必死に頑張りました。1年生のとき以上に授業を詰め込んで、本当に死に物狂いというか、死にかけの状態で毎日を生きていました。あ、私は教職課程を履修していたので、通常よりもたくさんの授業を登録する必要があったんです。

 本当に死にかけた。2年生の1年間は完全オンラインだったから、精神を崩した。壊した。泣きながらパソコン見て、泣きながら課題をやって、泣きながら提出。泣きながら授業を受けて、そんな風にしていたら食欲もなくなって、睡眠もまともにとれなくなって、散々でした。

 だけど、気合で頑張った。根性で乗り切った。そしたら、成績はさらに上がった。ちなみにMAXは4.0。私の2年前期のGPAは3.7くらいだった気がする。忘れた。でもとにかく、上がった。

 もちろん後期も頑張った。死んだけど頑張った。成績はさらに上がった。信じられなかったです。自分が信じられなかった。私って、やればできんじゃん。過信したわ。

 なんか、私って生きるの向いてないなとこの文章読み直して思いました。いつか身体壊しそう。


 数字ってさ、無条件に褒めてくれるんですよね。頑張ったら頑張った分だけ結果になって、そうして現れた数字が、至極客観的に私を褒めてくれるんです。だからさ、辛くても、苦しくても、そうなるのが分かっていても、つい頑張ってしまう。さぼることが、どうしてもできない。

 本当は上手にサボることの方が大事だと、私は思うんです。ずっとずっと全力じゃあ、途中で力尽きてダメダメになるでしょ。やるべきこととやった方がいいこととある程度やればいいもの、優先順位をつけて、それに応じて力を分配する。それが賢いやり方だと思うのね。

 だけど不器用な私にはそれができないから、ただすべてに対して100%の力を注いでしまう。辛くても手が抜けないし、苦しくてもやめられない。自分で自分の首をしめている。

 分かってんだけどさ、でも、休めないものは仕方ないし、頑張れば数字がついてくると思うと、頑張った分だけ結果に反映されると思うとさ、つい、頑張ってしまうのよ。どうしようもないの。


 まあそんなこんなで、2年生の成績も超ベリーグッドで、結果、給付奨学金、2年連続採用。私は140万円を手にしました。そのお金には一切手をつけていない。なんか負けな気がするから。娯楽に使おうものなら、まじで負けだと思うから。


 まあここまで書けばだいたい分かると思いますが、3年生も頑張りました。3年生からは対面授業が再開されて、大学に通いながら勉強をしました。当然のことが、結構大変でしたね。1年間も引きこもってしまうと、普通に大学に行くだけでも命がけ。

 それに加え、今まで書いていませんでしたが、私は軽音楽部に所属していて、結構ガチガチに活動する部活で副部長を務めていたので、勉強以外にもやるべきことがたくさん。本当に、1番多忙だったのは3年生の頃です。断言できる。

 死にぞこないになるまで努力した結果得られたのは、通年GPA3.9。3.9て。ほぼ満点じゃん。すごすぎ。私、すごすぎ。誰も信じてくれないような異業を成し遂げてしまった。ほぼ満点て。GPAほぼ満点て。頭おかしい。我ながら。


 そうして、私の成績は私を優良学生にしてしまったわけです。中身はこんなんなのに。いつもジャンプのことしか考えてなくて、残りのキャパで後輩のこと考えて、あとは楽器のこと考えてて、そんなすっとこどっこいなのに。

 数字がね、私を真面目だと判定するんです。だからそう。今年も、なんと、給付奨学金に、採用されました。合計210万円、大学からいただくことに成功しました。学費の半分取り返した…?


 またまたここまで書いてなかった情報なんですけど、私は大学生になって1度もバイトをしていません。高校生のとき一瞬だけスーパーで働いていただけで、バイト経験はありません。

 大学に入ったら働くつもりはもちろんありました。まあ、それが当然のやつじゃん? 当然、大学生ってバイトするもんだと思うじゃん? 私文系だし。

 なんだけどさ、あまりにも辺境の地に住んでいるせいで、大学に行くだけで片道2時間、往復4時間かかるでしょ? それから、1、2年生のときは、なぜか1単位の授業ばかりで履修はいっぱいいっぱい。おまけに教職課程を履修していたので、さらに授業がいっぱいいっぱい。

 極め付きは部活ね。高校の部活くらいがっつりやっていたので、人々がバイトをしている時間くらい部活をしていたと思います。それは過言だわ。そこまでではないけど、ライブ前になると週に4回とか練習に入るときもあって、練習に入るまでに個人練して弾けるようにならないといけないので、家でも練習して。


 あのね。人はね、できることにキャパがあるでしょ。勉強、部活、バイト、遊び、これら全部を本気でやるなんて無理なんです。だから私は、勉強と部活を選んでいました。一生懸命勉強して、息抜きに部活を頑張る。息抜きには一切なっていなかったけど、体力的にはきつかったけど、でも好きなことをやっているわけだからさ、精神的な息抜きにはとてもなっていた。

 バイトをしないので、当然お金はありません。だから遊ぶこともできません。そもそも時間がないので遊ぶことはできませんでした。だけどそれでよかった。大学行けば友人たちには会えるし、必修ばかりで授業みんな一緒だったから、たくさん話したりできてたし。


 そうして私は、最低限度の生活を送ってきました。健康で文化的な最低限度の生活のうち、健康は物理的にも精神的にもあまり芳しくなく、文化的な側面は毎週のジャンプ以外に何も満たせなかったので、最低限度だけが残りました。

 だけど、後悔はしていない。だって、一生懸命勉強頑張ったことは、私にとって経験っていう財産だからさ。それに、4年生後期がまだ残されています。大学生活最後の時間が。いっぱい遊ぶ。今まで何もしてこなかったんだもん。4年前期も、教員採用試験とか教育実習とかで多忙多忙。だから、後期はいっぱい遊ぶの。

 だって私頑張ったんだから。大学から月6万の給料がふりこまれるくらい頑張ったんだから。最後くらい、遊んだっていいよね。最後くらい、半年間くらい、気抜いてたくさん遊んでも、いいよね。


 これが最後の夏だから。部活のメンバーと思い出作りの合宿だって行っちゃうよ。

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