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植田日銀出発から一年

こんばんは。飯能高校探究部のギンです。

植田日銀が出発してから1年が経ちました。今回は、植田総裁のもとで行われた金融政策運営について簡単にまとめたいと思います。

過去1年の金融政策運営

2023年7月28日 YCCの運用を柔軟化

長期金利(10年物国債金利)の変動幅を±0.5%とし0.5%を厳格な上限としていましたが長期金利(10年物国債金利)について0.5%を目処に厳格な上限は1%になりました。

柔軟化の理由は、金融緩和の持続性を高めるためでした。
まだまだ粘り強く金融緩和を続けるとし、期待インフレ率の上昇により実質金利が低下していることに着目し、説明していた印象でした。

2023年10月31日 YCCのさらなる柔軟化

長期金利(10年物国債金利)について0.5%を目処に厳格な上限を1%としていましたが、厳格な上限をなくし長期金利が1%を超えることも容認しました。

さらなる柔軟化の理由は、長期金利が金融市場において円滑に形成されるようにするためでした。

7月の会合のときには、上限の1%については念のための上限で、1%まで上昇することは考えていないと説明していましたが、会合までにアメリカにつられる形で0.95%ほどまで上昇していました。

しかし、2023年1月のように厳格な上限を守るために1日に5兆円を超える国債買入れを行うことはしたくなかったため、さらに柔軟化したものだと考えています。

この変更によってYCCはほぼ廃止されたのと同じになりました。

2024年3月19日 金融政策の枠組みの見直し

2013年4月に黒田総裁のもとで開始された量的・質的金融緩和をほぼ全部取っ払いました。

具体的にはYCC(イールドカーブコントロール)、マイナス金利政策、ETFおよびJ-REITの買入れ、オーバーシュート型コミットメント、フォワードガイダンスをやめ、短期金利(無担保コールレートオーバーナイト物)を主たる政策手段としてそれを0〜0.1%にしました。

理由は、2%の物価安定の目標が持続的、安定的に実現できる見通しが立ったことです。

会見では、弱気な感じを受けました。

まとめ

今回は、植田日銀が出発してから1年経ったので植田総裁のもとで行われた金融政策運営について簡単にまとめました。

植田総裁は、長期金利の急上昇など起こさずに堅実な政策運営を行ってきたと思います。

これからも経済、物価、金融について話して行くのでよろしくお願いします。


〜顧問のつぶやき〜
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