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しまなみ海道を走ったら、もう他の道を走れないのでは?

健康診断で人生初のC判定の衝撃からロードバイクに乗り始めて半年が経った。その半年間で普段乗りの大阪市内や遠出の神戸や京都、有馬温泉など、色々な場所に行くに連れて「体重も落ちてC判定がB判定になる」という嬉しい成果と「100キロならなんとか1日でも走り切れる」という自信を得ることができた。

身体、特に膝にダメージを与えず運動したいという目的で始めたロードバイクだったけど、サイクリング自体を楽しんだり知らない景色を見る楽しさを知った現在の私が次に求めたのは、泊まりでサイクリングに行くことだった。そしてその目的地は・・・。

憧れのしまなみ海道を走ろう

以前、車で日本中を雑にドライブしていた時に、広島県と愛媛県を結ぶ「しまなみ海道」を訪れた時に景色も良くて自転車で走っている人を見かけて「こんな楽しみ方もいいな」と、その頃から自転車で走る憧れがあった。

2シーターの車にロードバイクを押し込み車載できることもわかったし、行くしかない!このゴールデンウィークに!!ということで行ってきた。

サイクリングプラン

尾道までロードバイクを車載し、停めた駐車場がスタート地点。そこからサイクリングコースをひたすら走り愛媛の今治を目指すことが大雑把なプランだった。

全長75キロぐらいとは言え、往復もしないといけないし知らない道だから余裕を持って期間は3日間とした。1日目に因島、2日目に大三島に宿をとりいざ出発。

どうやって向島に渡るの?

私の性格上、あまり細かくプランニングすることができないし、するきもない。いつもなんとでもなるだろうと思って行動している。

尾道で自転車を組み立て、とりあえず海沿いに橋を目指せば、何かしら橋を渡るための道が見えてくると思っていた。しかしどうみても橋まで続く道もなく、橋の下まで行っても自転車が走れそうな道もない。

今回一緒に走りにきた似たような時期に始めた友人に、「どうやって渡るんやろな?」と話かけた時にフェリー乗り場という看板が目に入った。

そんな看板に道びかれることで、フェリーに乗船。運賃はなんと70円。「こんな安くていいの?」とフェリーの運行の採算は取れているのかな?と不要な心配を胸にサイクリングスタート。

とにかく走りやすい

しまなみ海道にサイクリングコースは、よくある青の矢印が地面にマーキングされているだけではなく、青のラインと今治方向だとか後何キロだとか書かれていて、とにかく走りやすい。地図を見なくても地面の表示を見ながら走れば目的地まで辿り着ける。

坂もあるけどそんなにきつい斜度でもなく、歩道もかなり広いため無理なら降りて押せばいい。橋を渡るための坂も斜度3%までしかなかった。

そして5月で気候もよく海もかなり綺麗で走っているだけでとにかく気分よく走らせてくれる道だった。

ちょっと寄ってみよっか

しまなみ海道をロードバイクで走ってみて、感じたのは「ちょっと寄ってみよっか」がしやすいことだ。

以前車できた時は、島に降りる度に高速のゲートを通らないといけなかったから大きめの島で降りただけだったし、店や景色の良い場所も止まるか迷っているうちに過ぎ去って諦めた。

しかし、今回はロードバイクだから速度は出ても車ほど早くもないし、走るだけで疲れてくるから休みたい。ということで、気になった場所があればちょっと寄ってみようのハードル低い。

ちょうど因島で11時に差し掛かった時、カフェの看板が目に入り、「カフェがこの先にあるんだ」と思った矢先。目に飛び込んできたのは、謎の白い恐竜のオブジェ。どうやらザウル君という名前らしい。

車だったら「何あれ!?」とは反応するもののスルーしたかもしれないが、なんとなくでも止まって眺めてみる。写真を撮ったりしていると看板で示されたカフェを発見。

時間もちょうどいいから海を見に行きつつ昼食を取ることにした。


SEABRIDGEという海を眺めながら食事ができ、絵本も読めるおしゃれなカフェだ。



グリーンカレーやポークジンジャーなど食事もできるし、来店時の時間によって見える海の色が違うように日中は青色、夕方はオレンジ色、夜なら紫色といった注文できる色が決まっているクリームソーダなどが楽しめる店だった。

自転車は橋無料

ちょうど橋を渡っている時に前を走るスクーターが料金所で止まっており、さすがに有料だよなと自分たちも料金箱の前に止まった。すると自転車は無料と書かれていて、かなり驚いた。

車できた時は、それなりに橋を渡ったり島に降りたりすると、それなりに料金がかかっていたのに、自転車は無料!?

なんと太っ腹なんだ広島県と愛媛県、そして無料化に協力してくれているスポンサーの会社の方々。

できる限り今回のサイクリングで落とせるお金は落としていこうと心に誓い、ありがたく往復させてもらった。

取れる宿がないから取った一軒家だったけど

3月ごろに今回のサイクリングを計画して宿を探していた時、すごくいい宿を見つけたのに、予約しようとしたタミングで埋まってしまった。

そのため中間地点で良い宿がないものかと探し、大三島という場所で取れる宿がそこだけだからと予約したのがオオミシマスペースHANAREという一軒家だった。

2人で泊まるとコスパは悪いけど古民家をリノベーションしてあり居心地の良い空間が疲れを癒すことができた。特に洗濯機が完備されていて汗で汚れた服を洗濯乾燥できたことがとても嬉しい誤算となった。

ゴールデンウィークという時期が時期なため周囲の飲食店は閉まっていたり、夕方に閉店してしまうこともあったけど、キッチンもあるため自分で料理することもできた。

次来た時も絶対ここに泊まろう。でも次は3人以上で泊まりたいな・・・。

旅の学び

①車でロードバイクを車載する場合。料金は追加でかかるけど、島の途中まで車できて拠点となる場所に停めた方が良い。

今回は往復したいという目的もあったし、しまなみ海道がよくわかっていなかったため、尾道に車を停めた。そのため尾道に戻ってからも30分程度かけて駐車スペースに戻って車載し直して、サイクリング中は買えなかったお土産を尾道周辺の道の駅まで買いに行った。

また3日間走り続けるのも疲れるため帰りは楽できるように途中で車に乗ってお土産も積み込み帰路につけるようにしたほうが快適だと思った。

②宿は洗濯乾燥機があるところを連泊しよう

同じ宿に連泊すれば車の駐車は困らないし、サイクリング中は不要なものを宿に置いておくことができる。また洗濯乾燥機があればそもそも着ていく服と替えの服2着で着回しすることができて荷物も減る。

③カバンはいいものを買う

なんとなく「ロードバイクならメッセンジャーバッグでしょ」とか思って安物を買ったらものすごく使いにくかった。長距離を走っていると肩に負担はかかるし、背中から前にカバンがずれてくる。

次にどこか長距離で行く前には前にずれてこないバッグか、フレームやシートにつけられるバッグを買おう。そう誓った。

また行きたい

世界7大サイクリングコースに数えられていることもあるけど、天候に恵まれ本当に楽しい2泊3日のサイクリング旅をすることができた。

速く走ることが勿体無いとも思いつつ、道もいいため飛ばしたりもしながら、「ここに一度来たらもう淀川とか走ってらんないな」とか後悔するぐらいしまなみ海道は楽しいサイクリングコースだった。

現実に戻る辛さもあるけど、また秋ぐらいに来たいし、何度でも来れるように頑張ろうそれまでの日々を。

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