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晒す側を罰する法律が必要なのではという話【SNS社会】

 接客態度の悪い居酒屋店員の動画がTikTokに投稿され、炎上の末Instagramにて店が謝罪するという騒動が起こった。
 これを受け、ネット上に他人の画像・動画を無断で投稿する行為を罰する法律を作るべきじゃないかと考えたのである。
 個人的には店員の接客態度が気になる方ではあるため、今回SNS上に投稿したユーザーに同情を禁じ得ない部分もある。とは言えこのようなSNS上に晒す行為というのは厳しく規制されなければならないとも思う次第だ。


 当事者や内内で済ませるべき事柄を安易に公表しすぎではないか。
 例えば路上での暴力行為などをSNSに上げるケースがあるが、本来であれば撮影した映像等を証拠物件として警察等に持っていけばよい話である。今回の居酒屋のケースであれば本人か店に言って終わる話だろう。

 今回の騒動の本質を突き詰めていくと、現代のSNS社会において名も無き個人に絶大な力があるにも関わらずその責任があまりにも軽いという結論に辿り着く。これは相当に重大な問題と言える。
 従って、SNS社会における個人の責任を追及するような法律が必要だと考えたのだが、今更インターネットは勿論のことSNS自体を禁止・制限することは現実的ではないだろう。
 そこで、インターネットのメリットは残しつつ個人がその権利を濫用できないようにするための法律を作るのがよいという結論に至ったのである。

以下、思いついた法案の詳細

1. 当人の同意無しに投稿された事、及びそれに派生する被害について投稿主が補償しなければならない
2. 友人や恋人といった親しい間柄にある場合には事情を考慮し補償の必要がなくなることが認められる
3. 補償額は被害規模に準ずる
4. 補償の他、懲役刑も問われる場合がある

 1について、行き過ぎた「晒し」や「叩き」は基本的にこの条項によって防ぐことができると思われる。通行人、店員、商品といったように晒される対象は多岐に渡る一方、そのいずれもが無断で過剰な攻撃の的として晒されるという共通点があるからだ。

 2について、これは当法案の趣旨と異なるケースをはじく役割を持っている。例えば、恋人との仲睦まじい写真をSNS上に投稿したものの破局し、その腹いせに金銭を請求するといったケースが考えられる。
 要するに同意があったにも関わらず後に同意が無かったと偽るケースを防ぐことが出来る。

 3について、こちらは投稿主の責任の重さを適当なものにするというシンプルな理由による。

 4について、基本的に補償内容は金銭になると思われるが、そうなると経済的に余裕のある人間にとってリスクの小さい法律になってしまい、そうさせないためにも懲役など金銭以外の面でのリスクを設ける必要がある。

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