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#002 RPAに出会う前(後編)

この物語は、プログラミング未経験の事務職派遣社員だった私が、
一人前のRPA開発者になるまでの成長記録です。まだ道半ばだけど。笑

こんにちは。はんなりです。
前回のエピソード「RPAに出会う前(前編)」の続きです。
まだお読みでない方は、先にこちらからぜひ。

後編は、やりがいと仲間に恵まれた(いや、大変だったこと、うまくいかなかったことのほうが多かったけど)前の職場を離れる決断をした私の気持ちの変化についてお話ししたいと思います。

推進部門で仕事をすると、営業メンバー向けの日報、未完了リスト、担当顧客リスト、予実管理など、さまざまな表をExcelで用意する機会がたくさんありました。VLOOKUPで撃沈した私も、同僚につよつよExcel先生がいたおかげで、少しずつ教えていただきながら、IF/COUNTIFS/SUMIFSといった関数を使い、できるだけ楽に一覧表を日々更新するといったことができるようになりました。ここで「マクロ」という存在を知るのですが、関数もヒィヒィ使っていた中、マクロの本を買ったはいいけれど、数ページで何だかよく分からない・・・と頓挫。加えて、部内にマクロ専門家がいらっしゃったので自分で作らなければいけない状況でもなかったというのもあり、マクロはすぐに撤退してしまいました。

それよりも、議事録を早く書けるようになる、会議を円滑に進める、プロジェクトを円滑に進める、新しい運用を仕立てる、メンバーとのコミュニケーションなど費やしたい時間が沢山ありました。自動化という意味ではSalesforceでダッシュボード機能を覚え、日報が自動的に配信されるように設定したり、今までExcelにしていた一覧をレポート機能で代用して、だれでもいつでも最新化された情報を見えるようにしたり、それによって営業行動にはっきりとした変化が生まれる瞬間を目の当たりにするのがとても楽しかった、、、ちょっとしたことで、仲間の変化を感じる瞬間にワクワクしていました。小さな事業部でしたが、業務を見直したり、新しい運用を決めたり、そんな日々を3年ほど過ごしました。

Salesforceのプロジェクトが終わった私の次の仕事は、営業部門のスタッフ職でした。それまでの仕事でも営業サポート経験はあり、営業メンバーの成長を隣で見ている仕事はとても性にあっていると思っていました。

そう、、思っていたのですが、、、受注登録を行う、申請するといったルーチンワークを久しぶりに仕事にしたときに、とてつもない違和感を感じたのです。誰がやっても同じ作業、変化のない作業、、、いやでも3年もルーチンワークを離れたことで、苦手になったからではないか、、、もともと作業は得意だったと思っていたのは勘違いかもしれない、、、そんな風に蓋をして、続けました。この作業が円滑に進まなければ、お客様や営業担当は大混乱するし、、、とても大切な事務作業で、、、それはよく分かっているのです。だからそんな作業はさっさと終わらせ、できる限りのSalesforce改善を行い、日報の自動化をマクロ専門家に依頼し、、、そうやって自分で奮い立たせてみても、やはり作業と自分のやりたいことがどうしても折り合いがつかない。違和感は日に日に大きくなっていきました。

それでも、営業部のスタッフが素敵な方だと、営業の業績が変わるということも実体験としてあり、そんなスタッフでありたいとずっと思っていました。サポート業務のメインはルーチンワークとイレギュラー対応ですが、若手営業メンバーが今より少し高い目標を目指す時、少し落ち込んでいる時、そんな時にちょっとした心の支えになったらと、話を聞きながらともに過ごす時間がとても好きだったのです。

それなのにいつしか、、彼らにかける言葉がそのまま自分に突き刺さる感じがして、、、彼らをサポートするのがどこか苦しくなっていきました。自分の引き出しには何も補充できていない・・・そんな気持ちでした。私も自分のスキルをあげていく必要があり、コミュニケーションだけで仕事をするには限界だと思いました。

***

ここまでの私のオフィススキル。
・VLOOKUP以外の関数も覚えた
・ググれば他の関数もなんとなく使えるけど身についてるほどではない
・Salesforceでダッシュボードやレポートを作成し自動配信できた
・小さな企画をサポートを受けながらリリースし運用開始した
・システム改修プロジェクトの全体を垣間見た

これでルーチンワークはできそうにないというのは身の程知らずだと分かっていましたし、職務経歴書に書ける内容として分かりやすい経歴もなく、私の応募書類にはこの人を採用したい!と思わせるようなものはないと自覚していました。もし応募書類に、三遊間を拾うのが得意、営業メンバーの応援が上手、などと書けたとしても・・・。そしてこの先、このルーチンワークを生業としていても、3年後、5年後、次の仕事が見つからない日が来る、、、そんな不安で押しつぶされそうでした。とても充実した8年だったのに何もない・・・。今思えば何もないわけではなかったと思いますが、当時はそんな感覚でした。

何度も何度も、考えても考えても、、結論は変わりませんでした。自分の変化が必要と、退職を決意。好きだったSalesforceの仕事を探しながら、同時にVBA、ACCESSをどうやって学習するのか、何から始めるものか、、手探りの中、きっかけとなるような講座を探し始めました。

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研修や学校を探していたところ、ふと目に留まったのが派遣会社のRPA研修でした。前職でロボットというワードを耳にすることはありましたが、エンジニアの方が作るものだったので、私の手に届くようなものだとは考えてもみませんでした。

その研修の募集要項には
<未経験対象、受講料無料、プログラミングの基礎を学ぶ、WinActor>
といった言葉が並んでいました。どういうものなのか分からないまま、ダメ元でひとまず申し込みすると、、、数日で当選の連絡がきたのです。

RPAとはなにか?プログラミングとはどういうことか?そんなことなど何も分かっていなかった私が、RPAを勉強したいと思っていたわけでもない私が、当選したからという理由と今までと毛色の違う勉強に少しだけ期待して、偶然見つけたWinActorの5日間の研修に参加することになったのです。


いよいよ次回はWinActorと出会いのお話。
「WinActorにひとめぼれした!?」をお届けいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではまた。はんなりでした。


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