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わかりやすい!中医学の基礎 Vo.16〜腎の役割〜

腎の役割

西洋医学では、『腎』は『尿を作る場所』『水分を調整する場所』と認識されていますが、中医学では生命の根本に関わるとても大切な臓と位置づけられ、『成長や発育・老化に深く関わる臓』だとされています。

体の中の水分(津液)の代謝はもちろん、呼吸によって体内に取り入れた『気』が深く体の芯まで行き渡るようにするのも腎のはたらきによるものです。



腎と関連の深い五行は水

腎は水分コントロールを行う場所であり、『水』と深い関係があります。


腎のはたらき3つ

①発育、生殖能の要となる (中医学では両親から受け継いだ『精』と呼ばれるからだの成長に不可欠な栄養物質は腎に蓄えられているとしています。)
③泌尿能、水分代謝のコントロール(泌尿器系)
④呼吸能の維持(肺から取り入れた外界の気を体の中にしっかり納めるのは腎の役割だとされています)

腎の状態が表れる体表部位

【毛髪】腎のはたらきが低下すると、老化が進み、白髪や抜け毛などの毛髪トラブルが起こりやすくなります。

【骨】骨の成長はからだの発育のためには欠かせないものですが、腎にトラブルがあると、成長をサポートできずに骨の発育が不十分となり歯の生え変わりに影響したり、また骨が脆くなってしまうと考えられています。

【耳】腎は耳と通じており、腎のトラブルが進むと、耳が聞こえにくくなったり耳鳴りなどの症状が見られることがあります。


腎のトラブルにより起こりやすい症状


腎のトラブルにより起こりやすい症状


まとめ

腎の役割


腎のはたらき3つ
腎の状態が表れる体表部位
腎に起こりやすいトラブル







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