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Dungeon Antiqua リプレイ#2

迷宮の住人たち
The Dungeon Dwellers

©️2024 shiromofufactory

「そっちへ一匹行ったぞ!」

女戦士の合図に応じて、慌てふためきながら逃げ惑う小鬼(ゴブリン)に盗賊がとどめを刺す。

「お前で最後だ!このくたばり損ないがっ!」

哀れな小鬼がその場に崩れ落ちると辺りは何事も無かったかのように静まり返った。

最近はゴブリン専門の冒険者も居るんだとか?

俺たちは地下一層で探索を繰り返し、最近はかなり戦闘にも慣れてきた。そろそろ地下二層に探索の領域を広げても良いかもしれない。

「実入りもそこそこじゃの?ん、なんじゃ死んだモンスターに祈りでも捧げておるのか?」

最近、僧侶から司教(ビショップ)に転職したコーネリアがゴブリンの死骸を調べている。

コーネリア、転職しました。

「あ、いえ...モンスターの特徴を調べておくと戦闘で色々と役に立つかなって思って...まだ転職したばかりで戦闘でもあまりお役に立てていないですし。」

後で聞いた話だが、司教に転職したコーネリアは教会からモンスターの調査を命じられているらしい。彼女のような役目を与えられて各地に派遣されている僧侶や神官戦士は多いのだそうだ。

「ほう、若いのに勉強熱心じゃのう。確かに魔物どもの生態を知っておけばいざと言う時に役に立つやもしれぬ。ワシも魔法の無駄撃ちはしとうないからなぁ。」

一理ある。そうして知識を積み重ねていけば、この先まだ出会った事の無いモンスターと遭遇したとしてもある程度の傾向と対策ができるかもしれない。などと考えていると盗賊と妖精が声をかけてきた。

白毛布出版 Dungeon Antiqua 攻略本 基礎編より(嘘)

「なぁ、レイフォード。そろそろ地下二層に進んでもいいんじゃないか?さっきの男が言ってただろ。鍵のかかった扉も気になるしよ。」

古の武具を祀る玄室に入るには鍵が必要らしい

「賛成!賛成!アタシもゾンビやゴブリンばっかり見飽きちゃったよぉ〜!」

地下2階への階段を探しましょう?

「おい、お前は戦闘中隠れてるだけで何もしてねぇだろうがよ!」

という訳で僧侶を司教に転職させて地下一階の探索を終えました。鍵のかかってる扉はまだ開かないけど、中は古の武具かはたまたお約束のエレベーターかどちらかしら?
本家(?)Wizardryシリーズのビショップ。魔法を覚えるのが相当遅く戦闘ではまぁお荷物になりがちなイメージが強いですが、ダンティカ(作者氏公認の略称らしいよ?)ではかなり使い易い。アイテム鑑定が存在しない代わりに「しらべる」でモンスターの能力を調べられます。しかもアンデッドを退散させるディスペルだって使える!こいつぁ早めに転職させるっきゃねぇなと言う訳で僧侶を司教に転職させてみました。後から滅茶苦茶強い僧侶専用装備とか出てこない、よな?

文中に入れてみたモンスター解説ですが、もちろんゲーム中の物ではなくて俺の勝手なでっち上げです。最近のゲームってゲーム内にモンスター辞典みたいな機能まで用意されている事が多いんですけど、丁度ダンティカみたいな雰囲気のゲームが全盛だった時代って攻略本でしかこういう情報って無かったんですよ。
攻略本のデータや文章って出版社のライターさんがある程度自由に書いてたみたいで内容もピンキリ(失礼な)だったんですが、数少ない情報ソースという事で俺を含め当時の子どもたちはワクワクしながら攻略本を読んでいただろうと思います。
今はインターネット全盛で発売して数日の内に各種攻略サイトで情報が丸裸にされてしまうのでなんかちょっと寂しい気もしますね。(俺も割と狂ったスピードで新作を攻略するタイプなので人の事言えませんが…)

中には「ホントかよ…」みたいな怪し気な攻略本もありました

ちなみに俺が世界一素晴らしいと思っている攻略本がこれです。Wizardry外伝2のイマジネーションズガイドブック!残念ながら今は手元に無いんですがいつか買い戻したいなぁと思ってます。

Amazonではこの金額。高い!(笑)


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