見出し画像

I'm a farmer.


愛知県の山間部にある過疎のまち、東栄町に移住して4年が経ちました。
移住したときからの計画のひとつであった畑を、ようやく今年から始めました。染料の畑です。

ここのとこ、毎日畑仕事です。他にもいろいろ仕事をしているので、畑は日に2~3時間ほど。3時間もやると、けっこうヘトヘトです。

畑を始めて、天気予報を細かく見るようになりました。ちょっぴり農家の仲間入りをした気分です。

借りた畑は、昔田んぼだった場所で、その後一時期NPOが入ってブルーベリー畑にしようと改良した経緯がある土地です。改良されたといっても、地が粘土質のため、雨の後の水捌けが気になります。そのため、畝も高めに。ちょっと高すぎるかもだけど、心配分を嵩上げして。

まずは、藍(タデ藍)を3列。藍は周りでも育てている人もわりといて、何となく様子は知っているのですが、発芽率もよく(むしろ勝手にどんどん生えてくる)育てやすいようで。
山間部ではまだ朝晩が冷え込むので、枯れ草で覆って温かくしてみました。

今週は雨が激しいようなので、一通り雨が終わったら、次は綿と茜の畝を作ります。綿もやはり育てるのはさほど難しくはないようで。
問題は茜です。日本茜。
種を分けてもらったり、自分でも冬の間に採取しておいたものをポットに蒔いてみたのだけど・・・今のところ芽が出ず。orz

日本茜はこの辺では雑草にまみれてわりと生えてはいるので、発芽しなければ、近所から採ってきて畑に移し替えようかと。雑草なので丈夫で、挿し木でもけっこう増えていきます。おそらくそっちの方が早そう。

他の染料の種は、直播きの予定。
カラムシ(苧麻)も、今年は種がないので、その辺にぼーぼーと生えているのを移植しようかと。

実家の庭や名古屋でもマンションのベランダで野菜などは育てていましたが、自分でちゃんと畑をやるのは初めて。そんな畑初心者の自分の染料畑も、心強い仲間の協力があって、少しずつカタチになっていきそうで、心の中でナンチャッテ農家の自分が小さく踊っています(笑)

初めて始めますが、畑、良いですよ。初めてのことや慣れないことって、そこにはたくさんのヒントや発見があり、自分を育成するのに良いです。なんでも、自分でやってみることでわかることがあり。そして畑は、人間育成にとても良いような気がします。なんなら、人はみなそれぞれ自分の畑を持つと良いのではとさえ思います。何がとはまだはっきり言葉でまとめられないけど、畑や田んぼって、人間の本質を作る気がする。もちろん、所変われば、それは漁だったり狩猟だったり遊牧だったりするんだろうけど。

畑をやりながら、映画Kingsmanの例の決めセリフがなぜか浮かぶ。
畑は人生のmanner、そして、manners maketh manなのだ。

そして畑は大変です。特にうちは機械などもないので、手作業がほとんど。でもね、効率や量産が必要な仕事の現場はまた別として、こういう自分仕事では、お金で買える便利や楽に走りすぎないよう、そこそこの大変と一緒に付き合っていくのが、自分の豊かさのためになるような気がして。大変さがなぜか心に心地よい。

datteのとなりの畑。
そしてdatteも、ゆっくりだけど、少しずつ、datteになっていっています。
リノベがある程度完了して、みんなに来てもらえるようになる日が楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?