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教室が、ひとりになるまで

面白くて一気読みしちゃいました。
スクールカーストの最低辺の女の子が、特殊能力を持ってしまい
最上位層のグループの生徒たちを殺害するところから物語は始まる。

私もスクールカースト最底辺の人間だったので彼女の動機は少し分かります。
流石に殺したくなるほど憎しみを覚えたことはないですが、それはクラスガチャが大きく外れなかったからでしょう。

彼女はクラスで浮いていましたが、いじめにあっていたわけでもないのにあそこまで憎しみを覚えることが出来るのか?
仮に私があのクラスの一員だったら確かに居心地は悪かったですが、クラスの中心層も根は善人で悪口はNGの人たちばかりだったので、そこまで思いつめることもなかったでしょう。正直過剰反応だと思います。

確かに、根は善人の「みんなでひとつなろう、団結しよう」という言葉はこのうえなく、質が悪いものです。
本人は悪意をもってるわけでもなく、周りも拒否感がない。
しかし一人を好むクラスメイトから厄介この上ないでしょう。
放課後もレクリエーションという名のじゃれ合いがはじまるのですから。
しかもこれが高頻度で。

会社の飲み会よりもたちが悪いかもしれないですね。
学校の放課後を費やしても、人間関係が向上しても収入が増えるわけですし。
ましては1年後がクラス替えで自動的に人間関係が消滅します。
会社みたいに定年覚悟で人間関係を築く必要もありません。

当然、一人が好きである主人公(特殊能力のある女の子の殺害を止める男子)はクラスカースト上位の仲間と揉めるわけですが…
最下層の気持ちは最後まで分からなかったみたいです。
しょうがないですよね、現実世界でも最下層のクラスメイトなんて眼中にないですから。

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