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目の前のボールを追いかける

わたしが未来のためにしていることは、大好きな野球をすること。

始まりは旦那としたキャッチボール。どうしたらボールを思ったところに速く投げれるのか不思議だった。そこから野球にハマり、どさくさにまぎれて旦那の草野球チームのメンバーになった。

野球はもちろんソフトボールも未経験。ルールから覚えないといけなかった。ボールもろくに投げれず、チームのメンバーはさぞ不安だっただろう。でもやるからには上手くなりたい、何ならチームのメンバーに追いついてやる!そう思い、食事管理とトレーニングに力をいれた。
試合ではほとんどがエラー、恥をかきまくった。それでも毎週日曜日は、朝から家事を済ませて試合にでた。

男性と一緒に野球をすることは、それなりの覚悟がいる。試合中はわたしが女であることや未経験は関係なく、とんでもないボールが飛んでくる。怖がるなと、自分に言い聞かせても体が勝手にボールから逃げてしまう。
何度もエラーをした日にはご飯を食べても味がしなかった。

でも気づくと一塁から二塁までボールを投げれるようになっていた。

2年半が過ぎようやく慣れてきた頃、いろんなことが重なり野球をやめようと思った時期があった。

そんなとき、朝の散歩に出かけたらグランドで野球の練習試合をしていた。気になり近づいてみると20代ぐらいの女の子がセカンドで試合に出ていた。わたしと同じポジション、、、。緊張しながらも一生懸命試合に集中していた。女の子が男性の中でがんばっている姿はとても輝いて見えた。

この瞬間、迷いがいっきに晴れた。

もしかしたら、わたしが野球をやっていることが誰かに勇気を与えることがあるかもしれない。知らない女の子に勇気をもらったように。「女性でも野球を楽しめるんだよ」というメッセージになるのかもしれない。
そして、わたしの3人の娘たちに、何歳になっても新しいことに挑戦していく母の背中を見せられているかもしれない。
彼女たちが未知の世界に飛び込むとき、諦めずに挑戦し続ける人になるかもしれない。

娘から「昔のママは投げ方がおもしろかったよ。今と全然ちがう、上手くなってる」と言われた。
ゼロからスタートして成長していく様子を娘たちは見てくれている。応援してくれている。

そう思ったら大好きな野球を続けたくなった。

目の前のボールを追いかける。
それがわたしが未来のためにできること。

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