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片想いには終わりがある

失って気付く。ああ、本当にあの子のことが好きだったんだな。
漫画によくあるモノローグ。この春、私はそんな思いを知った。

前回👇🏻(同じ子の話をしてます!)
https://note.com/haniyyy_512/n/n303f0411d4b3?sub_rt=share_b

まあ読むほどでもない本当によくある片想いというか……これから始まるのもただの失恋の物語だし………

さっきの記事を呼んでもらえばわかるように、クラスの女の子に恋してたんです私。
クラスカースト最下位の私に優しくしてくれた一軍女子の君。そして優しくされただけでまんまと好きになったしまった私………。

隣の席になったときから少し距離が縮んで、毎日「おはよう」って言い合えるようになった。それだけと言えばそれだけ。
けどそんな「おはよう」がきっかけで、なにかあった時に頼ることが出来たし、頼ってくれるようにもなって、なんかもう「好き〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」になっちゃって。

そろそろあの子がくるなあ…ってときはドキドキしっぱなし。「おはよう」って言われれば1日浮かれてた。時にはあの子と付き合えたら。なんて妄想もしたりして。うわーーーー書いてて恥ずかしくなってくる!!!!!めちゃくちゃ恋する女の子じゃんか私!!!!!!!

でもこれ以上進展しないってわかってた。
私がどうとか、それ以前にあの子はノンケだしね。同性に恋をしたとき、もしかしたら実るかもなんて思えない。夢見たことはあるけど。今だけの恋。
優しくされただけで好きになった子だ。クラスが離れれば忘れちゃうだろうし、そんときはそんときで新しく優しくしてくれた人を好きになるのかも。

そして迎えた終業式の日。あの子と同じだったクラスとお別れの日。
友だちが少なかった私は特にクラスに思い入れもなく、早帰りラッキー😁‼️てな感じで、割とルンルンで学校行ったわけ。好きな子のこと、全く考えてなかった訳では無いけども、無駄に感傷に浸ってはいなくて、こんな感じであっけなく終わるんだろうなって思ってた。

そんな私を感傷的にさせたのは、あの子の「おはよう」だった。
終業式用に可愛くしてきたであろう髪型に、いつものかわいい笑顔。私に朝挨拶してくれる人なんていないのに、あなたはさっきまで友だちと喋ってたのに、わざわざ私の方を見て「おはよう!」ってかわいい笑顔を向けてくれた。
どぎまぎしながら「おはよう」って返したそのときに、嬉しさよりも、ドキドキよりも、急に別れる寂しさが重くのしかかってきたような感覚があった。

明日からあなたのおはように返せない。
明日からあなたの笑顔を見られない。
違うクラスになってしまったら、遠巻きに見られることはあっても、私に向けられる笑顔は、挨拶はもうない。そう思ったら君の笑顔も笑い声もなんだか寂しくなってきて、駆け込んだトイレで泣いた。

告白をしようかとも考えた。
このまま恋心を知られずに、ただのクラスメイト、卒業アルバムを見た時に「そういえばこんな子いたかも?」になるよりかは、"1年の終わりに君に告白した女の子"としてあの子の中に残りたかった。
来年会った時に気まずくたってもいい。気持ち悪がられたっていい。そう思った。
だけど当然私にそんな勇気はなく、あの子との最後の会話は、「おはよう」だった。

まだ、正直引きずってる。
無性に失恋ソングが聞きたいし、こんな文章を書いてる時点でまあお察し。超、寂しい。というか、なんか、悲しい。というか……。
初めてだった。こんな片想い。大抵、付き合えてその後別れるか、もしくは冷めるのが先だったし。

それくらい、好きでいられたのかな。
それくらい、好きだったんだろうな。私。

まだ頭の中にあのときの君の笑顔が浮かぶ。
ああ、好きだったなあ……。伝えてたらどうなってたのかなあ…………。もし少しでも、受け入れてくれてたのかな、私のこと。

4月、もしかしたら君と同じクラスになるかもしれない。それはまだ分からないけど、確かに私は、君と挨拶できるあの朝が好きだった。

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