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君に伝えたい百の言葉

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あなたに伝えたい言葉が残っている。見失っても、百個積んだ先に何かがあるかもしれない。光を追う者のエッセイ集
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2023年5月の記事一覧

ガソリンを入れる、コロッケを揚げる

夏には少し早いけれど 夏は夜、だと思う。 高校生で、初めて枕草子を読んだときは感動した。 春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて。 ああ、まったくその通りだ。 春になったら使い倒そうと思っていたバルコニーは、早々に午後の日差しに焼かれてしまった。 極端に、暑いか寒かで、なかなか快適には使えないなあ、と思っていたけれど この季節の夜。 夕暮れの、少しあと。 太陽の残り香と、デスクライトで照らされたバルコニーの幸福たるや。 仕事が終わって、体力が残っているそのときに

小さな生まれ変わり

ねむい、と思う。 いつも、だいたい眠い。 眠いけどお風呂に入ろうと思って、ずいぶん時間が経ってしまった。 シャワーを浴びるだけなのに、どうしてもめんどうな気持ちになる。 なにより眠い。 シャワーが夜でも朝でも、わたしは眠いのだ。 その日は、夜のシャワーだった。 早く寝なくては、という心は消え失せ、まあ4時くらいに寝られればいいや、と思ったらもうしばらく時間もあった。 気分もよかった。 エッセイを書き終えてからもう2時間もソファーでごろごろしていたのに、ようやくシャワーに

どうでもいいこと / 覚えていたいこと

5月27日 町田プレイハウスにて、大学軽音部の同窓会を企画しました。 大切なこと、よろこばしいこと、嬉しいこと。 ほんとうにたくさんあった。 でも、誰も気づいていないと思うけれど これがいちばんだった。 今日は、そのことを書き残したくて この日のイベントを組むための紆余曲折も聞いて欲しいんだけど、そこがガツッと割愛して 結局、「身内だけの同窓会」+「現役で音楽活動を頑張っている山さん(山岡くん)の誕生会」を兼ねて開催することに 身内の同窓会は、こちらの不安をぶっ壊すく